「スキラッチの再来?」33歳の遅咲きFWがイタリア代表デビュー戦で“最年長初ゴール”を記録!元Jリーガーのレコードを更新

2020年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨シーズンは21ゴールをマーク

代表デビュー戦で初ゴールを決め、喜び表現するカプート(右)(C)Getty Images

 10月7日の親善試合で、イタリア代表はモルドバ代表に6-0と圧勝した。

 この試合でデビューを飾ったのが、フランチェスコ・カプートだ。サッスオーロのベテランストライカーは、チームが先制して迎えた23分に2点目となるゴールを決めた。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、33歳62日でのイタリア代表初ゴールは、清水エスパルスでもプレーしたダニエレ・マッサーロが1994年にメキシコ戦で決めた初弾(33歳36日)を上回る最年長記録だ。

【画像】カプートの代表初出場・初ゴールはこちら!
 エンポリ時代の2018-19シーズンにセリエAで16得点をあげ、サッスオーロに移籍した昨シーズンは21ゴールをマーク。遅咲きのベテランは近年の活躍でイタリア代表にまで上り詰めた。

 ロベルト・マンチーニ監督率いるアッズーリ(イタリア代表の愛称)には、昨シーズンのセリエA得点王であるチーロ・インモービレ(ラツィオ)やアンドレア・ベロッティ(トリノ)といったストライカーがいる。

 だが、来年に延期されたEUROに向け、カプートは存在感を増すばかりだ。一部では、地元イタリアで開催された1990年のワールドカップで"アウトサイダー"から得点王に輝いたサルバトーレ・スキラッチの再来を期待する声もある。

 Gazzetta dello Sport紙によると、カプート本人は試合後の『Rai』のインタビューで「僕がスキラッチ? 絶対ないことはない。監督を困らせるために全力を尽くす」と意気込みを表した。

 そのうえで、「だけどまずは超長いシーズンがある」と、目の前の戦いに集中しなければいけないとつけ加えている。

「まずはリーグでうまくやることを考えなければいけない。今、夢はかなった。代表デビューで得点は本当に最高だからね。この道を続けていきたい」

 一方、カプートをEUROに招集するか問われると、マンチーニは「本人次第だ」と答えた。

「きょうの彼はうまく動いた。ゴールは決める選手だ。このまま続ければ…」

 開幕から3試合で2勝1分けと好調のサッスオーロで、カプートはここまで3得点と好スタートを切っている。ベテランストライカーのこれからに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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