遠藤航が東京五輪世代の板倉滉と中山雄太に送ったアドバイス「僕もリオ五輪の時にすごく感じた部分」

2020年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「下の世代の参考になるようなプレーを」

今年で27歳を迎える遠藤。中堅として責任感を強めている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト編集部)

 日本代表は10月5日からオランダのユトレヒトで遠征をスタートさせている。トレーニング3日目となる10月7日のオンライン会見に臨んだ遠藤航(シュツットガルト)は、久しぶりの代表活動への意気込みや"中堅"としての責任感を話した。

 約1年ぶりの代表活動に向けて、遠藤が感じているのは、嬉しさと感謝だ。

「まず久しぶりに代表活動をすることができて、非常に嬉しく思っています。それと同時に、こういう環境を作ってくださったスタッフのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいですし、僕ら選手としては、親善試合とはいえ、結果を残して恩返しをしたいという想いはもちろんあります。久しぶりの代表活動で、サポーターのみなさんに良いプレーを見せて、良い結果を残して、元気を与えられればなと思っています」

 そう意気込む遠藤が理想と語るのが「誰が出ても同じようなパフォーマンスができるチーム」。ただし、それには全体の底上げは不可欠だ。今回の遠征には、東京五輪世代の選手(1997年以降生まれ)も多数選ばれている。板倉滉(フローニンヘン)、冨安健洋(ボローニャ)、菅原由勢(AZ)、中山雄太(ズウォーレ)、三好康児(アントワープ)、堂安律(ビーレフェルト)、久保建英(ビジャレアル)の7人である。彼らの突き上げはチームの成長につながるのは間違いない。

 今年27歳を迎えた遠藤は、こうした若手の台頭を歓迎し、先輩としてアドバイスを送っているようだ。特にCBやボランチなどをこなすマルチロールの遠藤だからこそ思うところがある。
 
「今、東京(五輪世代)の選手は海外組が多くなってきているので、そこは良かったなと思っています。あとは基本的な部分で、僕と同じポジションの板倉選手とか中山選手とか、ボランチなのかCBなのかって、そういう悩みって僕もリオ五輪の時はすごく感じた部分で、具体的にどっちでプレーしたいのかをはっきり監督に伝えたほうがいいよとか、自分の言いたいことを言うべきだと話をしています」

 また湘南ユースの後輩にあたる齊藤未月が自身を参考にしているとの話を聞くと、「僕もそういう年齢になったんだなと実感します」と語る。

「ある意味、責任感というか。僕も代表としてプレーしたり、ブンデス1部で今はプレーしているので、そういう下の世代の参考になるようなプレーを常に見せていかなきゃいけない」

 中堅選手として責任感を強める遠藤は、ピッチ内外でチームの中心となる覚悟だ。9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦でどんなプレーを見せてくれるのか。期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

次ページ【動画】日本代表が活動再開!再始動の地オランダへ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事