「恥を知れ」「道化師め」ユベントスへ“禁断の移籍”をしたキエーザに、フィオレンティーナのファンが激怒!

2020年10月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

3年前にはベルナルデスキが

下部組織時代から在籍したヴィオラを離れる決断をしたキエーザ。(C) Getty Images

 批判は覚悟のうえだっただろう。

 移籍市場最終日となった10月5日、イタリア代表のフェデリコ・キエーザは、フィオレンティーナからユベントスへの移籍が決まった。

 ユベントスによると、条件は買い取りオプションつきの2年レンタル。1年目に300万ユーロ(約3億8000万円)、2年目に700万ユーロ(約8億8000万円)のレンタル料が払われ、買い取り額は4000万ユーロ(約50億円)に設定されている。

 ただし、レンタル期間中に一定条件を満たした場合、買い取りは義務となる。また、買い取る際の4000万ユーロの支払いは3回分割が可能。さらに条件次第で最大1000万ユーロ(約12億5000万円)のボーナスがつく。つまり、最大で6000万ユーロ(約75億円)の取引だ。
 
 ユース出身のキエーザだけに、フィオレンティーナにとっては多額の利益となる。だがもちろん、サポーターは喜んでいないだろう。エースが選んだのが、宿敵だけになおさらだ。

 かつてのロベルト・バッジョの引き抜きを筆頭に、フィオレンティーナ・サポーターのユベントスに対する敵対感情を物語るエピソードは数多い。3年前もキャプテンだったフェデリコ・ベルナルデスキが絶対王者に移籍しており、一部ファンの不満は募るばかりだ。

 キエーザの移籍にも、落胆するファンが少なくない。そして、その一部はそれを間違ったかたちで表に出してしまう。

『Calciomercato.com』など複数のイタリア・メディアによると、一部のファンがこの日、キエーザがユベントスのメディカルチェックを受ける際に「恥を知れ」「道化師め」と罵声を浴びせたのだ。

 トップチームに昇格してからの4年で時にキャプテンマークを巻き、チームを代表する選手となった22歳にとって、ファンから罵倒されるのはつらいだろう。だが、ユーベを選んだ時点で覚悟はしていたはずだ。キエーザは新天地で結果を残すことに集中しているに違いない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】キエーザら最終日にも大きな動きが!2020年夏に新天地を求めた名手たちを一挙紹介
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事