【日本代表】「トミーだけじゃない」植田直通が後輩DFの台頭に感じた「刺激」と「危機感」

2020年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本代表の力というのを見せたい」

オランダからオンライン上で取材に応じる植田。※写真は会見中のスクリーンショット

 日本代表は10月5日、オランダのユトレヒトでトレーニングキャンプをスタートさせた。ベルギーのサークル・ブルージュに所属する植田直通は、初日のトレーニング実施前にオンライン上で取材に応じた。

 植田は、昨年11月の1-4で大敗を喫したベネズエラ戦で前半に負傷交代。それ以来の代表活動となる。

「かなり呼ばれている回数は多いと思いますが、まだまだ自分は足りていないと感じるところも多いです」と切り出し、「すべてのレベルを上げたいなと思っています。つなぐ部分だったり、DFとして大事な目の前の相手に負けないこと。失点しないこと。そういったクオリティーをもっと上げていきたい」と続けた。

 現在25歳となった植田は、「若い選手たちもたくさん入っているなかで、負けない力というのを出さないといけない。若い選手たちに負けることなく、自分ももっともっと突き上げて、チーム全体を良くしたい」と闘志を燃やす。
 
 日本代表のCBは、軸となるキャプテンの吉田麻也のパートナーに、2018年10月のパナマ戦で代表デビューを果たした冨安健洋が瞬く間に定着。植田の前に立ちはだかる。

「自分より年下の選手が活躍するというのはやっぱり刺激になるし、トミー(冨安)だけでなく、周りの守備の選手たちも海外に出てきて、活躍して、レベルが上がるたびに危機感を感じています。

 ただ、そういったものが自分にも必要だと思うし、危機感があるからこそ、自分の成長にもつながると思う。そういった、各チームでの争いであったり、代表に来てからの競争というのは凄く大事だと思うし、そういったものが代表のこれからの強さにも繋がると思ってるので、すごく大歓迎ですね」

 今回の親善試合は10月9日にカメルーン戦と、同13日にコートジボワール戦が予定されている。

「ベルギーにもアフリカの選手が多くいますけど、身体能力であったり、一瞬のスピードは日本人が持ってないところでもある。一つのルーズボールだったり、隙を見逃さない力を持っている。一瞬の隙も見せないように、常に自分が準備をしておくことが大事だし、それを試合中にずっと心がけていきたい」

 日頃からフィジカルに長けたアフリカ人プレーヤーと渡り合っている男は、「ベルギーリーグでやっているからこそ、自分はそういう選手たちにも負けられないなと思いますし、そこで日本代表の力というのを見せたい」と意気込んだ。

 植田は吉田&冨安というCBコンビに割って入ることができるか。アフリカの2チームとの対戦は、格好のアピールの場となるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【日本代表PHOTO】カメルーン、コートジボワール戦に臨む招集メンバー25人
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事