【独占インタビュー】武藤嘉紀(FC東京/FW)|「ホーム開幕戦でもアグレッシブに狙う」

2015年03月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「まさかあんな良いコースに行くとは…」。

G大阪戦での2得点を本人が解説。1点目は「自分らしくないゴール」とも。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 3月14日のホーム開幕戦を前に、FC東京の若きエース・武藤嘉紀を直撃。G大阪戦での衝撃的な2ゴール、目前に迫った横浜戦への意気込みについて、独占インタビューをお届けしよう。
 
――◆――◆――
 
──「2年目のジンクス」などとメディアが騒ぐなかで、G大阪とのアウェーゲームでは見事に2ゴール。良いスタートを切れたのでは?
 
「(G大阪戦の)全体的な内容を考えると、物足りなさはあります。それでも結果的に0対2から追い付けた。それも自分の2ゴールで。チームを救えたってことはかなりポジティブに捉えています」
 
──改めて、G大阪戦の2ゴールを振り返ってもらえますか。まずは1点目。前田選手の落としを完璧にコントロールし、そこから丹羽選手の股を抜く見事なシュートでした。
 
「密集地帯で大きなタッチになると、ボールを奪われてしまう。しかも、自分はゴールに背を向けた状態だったので、まずはボディフェイントで相手の逆を突くことを考えました」
 
──左足でクイッと持ち込んで反転した、あのボディフェイントは素晴らしかったです。
 
「"クッ"と前に出て、"カンッ"と逆をとった感じでした。相手(丹羽)の股が必ず開くと思っていたら、実際にそうなったのでゴールの右隅にストンと蹴り込みました。反射的に理想的な動きが出来て、上手く行き過ぎた印象があります。自分らしくないゴールでした(苦笑)」
 
──2点目のほうが、武藤選手らしさが出ていた?
 
「思い切りの良さは出せました。ロスタイムでしたから、おそらく最後のチャンスだったはずだし、ラストの一発に賭けようと思いました」
 
──最高のコースに行きましたね。
 
「クリアミスを拾った直後はゴールの左に蹴ろうと思いましたが、前に出ていたGKが(バックステップで)そっちのほうに戻ろうとしていたので右に切り替えました。アウトサイドにかけて狙うところまでは計算通りでしたが、まさかあんな良いコースに行くとは。自分でも驚きました(笑)」
 

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