「少しイライラした」クロップが元マンU戦士キーンとの“バトル”の真相を語る「だらしないと言われて…」

2020年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタジオに緊張感が漂う言い合いに

難敵アーセナルからの快勝劇にご満悦だったクロップ(左)の耳に飛び込んできたのは、キーン(右)の思いもしなかったセリフだった。 (C) Getty Images

 現地時間9月28日に行なわれたプレミアリーグ第3節で、本拠地アンフィールドにアーセナルを迎え撃ったリバプールは3-1で勝利し、開幕3連勝を飾った。

 24分にミスから先制点を許しながらも、前半のうちに逆転に成功したレッズは、終始、主導権を握りながら試合を進め、終了間際の88分には新戦力のFWディオゴ・ジョッタが移籍後初ゴールを決め、盤石の白星を挙げた。

 王者が地力の差を見せつけたこの一戦を巡る"論争"が話題を呼んでいる。きっかけとなったのは、元マンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーンの解説にあった。

 この日、試合中継を担っていた『Sky Sports』の番組に出演したキーンは、「正直に言って、だらしがなく見える部分もあったね」と持論を口にしたのだ。

 これに黙っていなかったのが、他でもないレッズのユルゲン・クロップ監督だ。試合直後に行なわれた『Sky Sports』のフラッシュインタビューに登場したドイツ人指揮官は、「私は全てに満足しているのだが、そこにいるミスター・キーンは、今夜の我々のパフォーマンスがだらしないと言ったのか?」と、プレミアのレジェンドに直接噛みついたのである。

 その後、「だらしないところがあったとは言ったが、素晴らしかったとも言った。だから正しく聞こえなかったんじゃないか」と返したキーンに対し、「だらしないと聞こえただけ。なので、まったく違う試合を見たに違いないと思ったよ」とクロップも呼応。スタジオ内の緊張感は画面越しからも伝わるほどだった。
 
 プレミアリーグ屈指の闘将と恐れられた男に、迷うことなく意見したクロップは、クラブの公式サイトで、論争に至った理由を説明している。

「私は彼らが話している映像を見ていたわけじゃなったんだけど、イヤホンから『今日の彼らはだらしなかった』と聞こえてきたんだ。その部分だけね。だから『一体何がだらしなかったんだ?』と率直に気になったんだ。それで尋ねたんだよ。でも、誤解だった。彼はそういう解釈で言ったわけじゃなかったみたいだしね。少しイライラはしたけれど、もう大丈夫だ(笑)」

 往年のレジェンドからの言葉に苛立ちは覚えながらも、クロップは事を荒立てるつもりはないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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