「ファンタスティックな子だ」ザルツブルク時代の“恩師”が南野拓実を大絶賛! 「一流のメンタルを持っている」

2020年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

セレッソ大阪からの移籍にも絡んだ名スカウト

リンカーン・シティとのカップ戦で2ゴール・1アシストと大暴れをした南野拓実を古巣の恩師と言える人物が絶賛している。 (C) Getty Images

 リバプールで存在感を示している南野拓実に賛辞が集まっている。

 去る9月24日に開催されたカラバオカップ3回戦のリンカーン・シティ(イングランド3部)戦で7-2の大勝を収めたリバプール。プレミアリーグ王者が地力の差を示す結果となった一戦で、存在感を放ったのが南野である。

 4-3-3の3トップの中央で先発に抜擢された25歳は、18分に鋭いミドルシュートを決めると、4点をリードした後半開始直後の46分にも相手GKの弾いたボールにエリア内で素早く反応。この日2点目をねじ込んだ。

 試合終了間際の89分にもディボック・オリギのゴールをアシストし、2ゴール・1アシストを記録。90分間にわたって出色のパフォーマンスを披露した。

 そんな日本代表FWを「ファンタスティックな少年だ」と称えているのが、現在『レッドブル・グループ』のスポーツ部門を統括し、かつては南野の古巣レッドブル・ザルツブルクのスポーツディレクターを務めていたラルフ・ラングニックだ。

 2015年1月にセレッソ大阪から南野を引き抜いた際に獲得を進言していたラングニックは、地元紙『Liverpool Echo』で、次のように語っている。

「彼の活躍は決して偶然などではないよ。ユルゲン(・クロップ監督)のサッカースタイルと我々のスタイルは似ているからね。直近の数年間で私のクラブでプレーしていた選手はリバプールに5人いる。南野はそのうちの一人だ。

 私が思うにリバプールの全選手が完全にフィットしていた場合、ミナミノはチャンピオンズ・リーグやプレミアリーグの重要な試合でスタメンには入れないだろう。だが、非常に貴重なプレーヤーであることに疑いの余地はない。彼はデリ・アリやカイ・ハベルツのように攻撃的なポジションにおける正真正銘のオールラウンダーだからね」

 過去にあらゆる若手有望株を育ててきたラングニックは、こう続けている。

「ミナミノはとても有能で、ファンタスティックな子だ。一流のメンタリティーと素晴らしいスピード、さらに得点も決めることができる。だから、彼のリバプール移籍は完全に理に適っていると思う」

 恩師からも太鼓判を押された南野。プレミア王者で評価を高めているサムライ戦士に、この先も注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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