【福田正博が選ぶJ1前半戦ベストイレブン】右SBに山根というピースがハマった効果は絶大!だがMVPとなると…

2020年09月25日 サッカーダイジェスト編集部

オルンガは実力的に抜きん出ている

福田氏が選んだJ1前半戦のベストイレブン。赤枠の選手が前半戦のMVP。

 新型コロナウイルスの影響を受け、7月4日にようやく再開したJ1リーグも怒涛の過密日程で早くも前半戦を終了。川崎が強さを見せるなか、これまでにリーグを盛り上げた選手たちはどのような顔ぶれだったのか。ここでは、福田正博氏に前半戦の"最強の11人"を選んでもらった。

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 今季はいろいろイレギュラーな面があって多くのクラブがメンバーを固定していないので、正直、ベストイレブンを選ぶのは難しい。例えば川崎の小林や田中はずっとスタメンで出ていたわけでないし、判断に困る部分はある。ただ、前半戦の圧倒的な戦いぶりから判断すれば、川崎の選手で固めるのが妥当だろう。

5人交代制を有効活用している鬼木監督が上手くチームを回すなか、最大の驚きを提供してくれたのが三笘だ。緩急の付け方、間合いの取り方が絶妙でゴール前でも落ち着いている。リーグ10連勝を達成する過程での仕事ぶりには目を見張った。

 家長も独特だけど、大島の存在感は格別。イニエスタのようなプレー(1タッチで戦況を変える)ができる数少ない選手で、特別な世界観を持っている。中盤に限らず、GKのチョン・ソンリョンを含む守備陣も安定。昨季は懸案だった右SBに山根というピースがハマった効果は絶大で、逆サイドの登里も貢献度が大きい。

 だがMVPとなると、柏のオルンガを推す。自分はFWだったので、どうしても結果、数字に目がいく。15試合で16得点。点の取り方もインパクトがあって、実力的に抜きん出ている。

【動画】止まらないオルンガ!8月の全ゴールをお届け
 
■後半戦の注目選手は?
荒木遼太郎(鹿島/MF)
ドリブルに頼らず複数の選択肢を持つプレースタイルで存在感を増しそう。球際も強い。

■プロフィール
福田正博(元日本代表/元浦和)
ふくだ・まさひろ/66年12月27日生まれ、神奈川県出身。元日本代表で95年に日本人選手で初のJリーグ得点王に。

※『サッカーダイジェスト』10月8日号(9月24日発売)では、巻頭企画で「J1前半戦MVP&ベストイレブン」を特集。解説者・タレント・識者・新聞記者、総勢40名が前半戦のベストプレーヤーを選出しています。
 

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