【徳島】「悔しい思いしかない」河田篤秀の絶妙アウトサイドで先制も暫定首位奪取ならず!「2点目のチャンスを…」

2020年09月12日 Jリーグ

勝ち続けることしか考えていなかった

勝点2をとりこぼす結果となってしまった徳島。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J2リーグ19節]徳島1-1金沢/9月12日/鳴門大塚

 試合前の時点で2位のV・ファーレン長崎とは勝点1差、首位のギラヴァンツ北九州ともわずか2差の3位で迎えたホームでのツエーゲン金沢戦。上位2チームはこの日試合がなかったため、徳島ヴォルティスは勝てば暫定ながら首位に立つチャンスだった。しかし結果は1-1、手痛いドローとなった。

 試合の入りは最高だった。立ち上がり、小西雄大から大きなサイドチェンジを受けた田向泰輝が左サイドから低く鋭いクロス、これを河田篤秀が右アウトサイドでダイレクトシュート。ボールはゴール左に突き刺さった。開始からわずか6分、ゴールを決めた河田も「難しいゴールだった」と振り返る、難しい体制から上手く合わせた技あり弾で先制に成功する。

 しかしその後は何度もチャンスがありながら追加点を奪えない。すると66分、逆に相手に隙を突かれ同点ゴールを許してしまう。試合後の会見でリカルド・ロドリゲス監督も「2点目のチャンスを決めきることができず、こういう結果になった」と反省の弁を述べたように、先制から84分間ノーゴールとなってしまったのが、大きく響いた。
 
 今年はプレーオフが開催されず、昇格は上位2チームだけというレギュレーションということもあり、昇格戦線に食らいつくためにも、取れる試合は確実に取っておきたかった徳島。河田は「勝ち続けることしか考えていなかった。引き分けは悔しい思いしかない」と話したことからも分かるように、ホームで勝点2を失う結果となってしまった形だ。

 それでも下を向いている暇はない。次の試合はまたすぐにやってくる。2014年以来クラブ史上2度目の昇格に向け、今回の反省点はしっかりと生かし、どん欲に残された全試合で勝点3を狙い続ける。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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