「全くクソな冗談」英雄イブラヒモビッチが逸材FWを起用しなかった代表監督を痛烈批判!「無能な人間たちが…」

2020年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

若手潰しとも取れる発言に…

スウェーデンの生きる伝説であるイブラヒモビッチは、母国代表に辛辣な意見を提示した。 (C) Getty Images

「全くクソな冗談だ」

 現地時間9月5日に開催されたUEFAネーションズ・リーグのリーグAグループ3・第1節のフランス戦で、0-1と敗れたスウェーデンに元同国代表FWのズラタン・イブラヒモビッチが放ったコメントだ。

 代表通算62ゴールを決めた英雄が激怒したのは、ただ単に母国代表が負けたからではない。その真意には、代表監督の若手の起用法がある。

 現世界王者を相手にしたビッグマッチで、守戦を選択したヤン・アンデション監督は、昨シーズンにセリエAの最優秀若手選手賞を手にした俊英FWデヤン・クルゼフスキをベンチスタートにしたのだ。

 しかし、アンデション監督の手堅い策は功を奏さず……。1点のビハインドを背負った70分からクルゼフスキを起用したものの、スウェーデンはフランスの牙城を崩すには至らずに敗戦を喫した。

 完封負けという結果に、我慢がならなかったのだろう。試合後のフラッシュインタビューでクルゼフスキは、自身をスタメンから外したアンデション監督に「試合に影響を与える時間すらもらえなかった。練習もうまくいっていたのにね。僕は監督の選択を尊重するけど、正直言って、違和感はあるよ」と不満を漏らした。

 一方で、若手の率直な発言を耳にしたアンデション監督は、「試合後には話していないが、もしも彼がそういったコメントをしていたのであれば、彼と話し合う必要がある」と威圧的な態度を示した。

 活きの良い若手を潰しかねない指揮官の言葉にイブラヒモビッチも耐えかねたのだろう。38歳のレジェンドは、自身のツイッターで前述のコメントに続いて、次のように綴った。

「言うまでもなく明らかなことだが、間違った立場にある無能な人間たちがスウェーデンのサッカーを窒息させようとしている」

 現地時間9月8日には、ネーションズ・リーグ初代王者のポルトガルとの対戦を控えるスウェーデン。彼らにレジェンドの言葉はどう響くだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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