「技術的には望ましい。だが…」ポルト指揮官が中島翔哉について沈黙を破る! 「復帰は同僚たちが望んだ」

2020年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

求められるのは「チームのための献身」と強調

5月下旬以降、表舞台に姿を見せなかった中島がついに…。(C)Getty Images

 8月31日にポルトガル1部ポルトのトレーニングに復帰したことが話題となった中島翔哉について、これまで口を閉ざしてきたポルト指揮官が、とうとう口を開いた。

 9月4日付けのポルトガル紙『O Jogo』のインタビューに登場したセルジオ・コンセイソン監督は、昨シーズンに長期不在となった中島の復帰について、「チームメイトたちが強く復帰を要求した」と回答。自身の意思ではないことを明らかにしている。

 さらにポルトガル人指揮官は、「彼が復帰したのは、ポルトの素晴らしいスタッフや同僚のおかげだ。彼らが復帰のために多くの努力をした。(長期不在は)グループのために悪い影響であることは確かだった」と語り、"警告"ともとれる発言をしている。

「どのクラブにおいても、選手に求められる基本的な原則のひとつは献身的であることだ。彼は違う文化から来ており、去り方に問題があった。それは私の仕事の範囲から離れたので何もできなかった。クラブがプレーヤーと解決するべき問題だった。

 ナカジマは自身の行動の結果に苦しむ必要があり、実際に苦しんだろう。まだベストな状態ではなく、私も困難な時期は続いていると感じている。だが、ナカジマは仲間とトレーニングに参加する必要があるし、そうでなければほかのプレーヤーと同じ立場には立てない」

 そして"10番"に一定の評価を与える一方で、「チームのための献身」を改めて求められる立場であることを強調している。

「確かに、彼は技術的には望ましい。だがサッカーはそれだけではない。ナカジマはまだあまり知られていないが、存在感があるプレーヤーだ。必要なのは、現場(フィールド)でその力を発揮することだ。ペペや(シャンセル・)ムベンパと同じことをする必要はない。チームのために仕事をすれば、彼自身のクオリティをより良く発揮できるようになるだろう」

 インタビュー中で、コンセイソン監督は「規律のためにあればこそ、人は恩恵を得られる。タイトルを獲得するには規律が必要であり、選手が重要であるため、規律を放棄してはならない」という自身の考えを明かしている。どんな事情であれ、中島の振る舞いに不快感を感じていたのは間違いないだろう。

 ポルトガル・リーグの新シーズンは9月19日に開幕予定で、ポルトはブラガと対戦する。果たして中島は、スカッドに加わることができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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