「バルサに90%残る」メッシが急転直下で残留へ! 退団要求をスクープした敏腕記者が伝える

2020年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサの契約延長オファーには…

去就が注目されてきたメッシは近く最終的な決定を下すようだ。 (C) Getty Images

 8月25日にリオネル・メッシはバルセロナに書面で一方的にトランスファーリクエストを送りつけた。カンテラ(下部組織)時代から約20年に及ぶ蜜月の関係を築いてきたクラブに強硬手段を敢行した形だ。

 31日から始まったプレシーズンキャンプへの参加も拒否し続けているアルゼンチン代表FWは、親友のルイス・スアレスが構想外になったことなどにより、これまでも不信感を抱いていたジョゼップ・マリア・バルトメウ会長ら上層部に対する怒りが沸点に達したとされている。

 それでも溝を埋めようとするクラブは、現地時間9月2日に代理人でもある父親のホルヘ氏と協議。しかし、両者の立場は変わらずじまいに終わったと伝えられた。

 そんななか、再び電撃的な一報が舞い込んだ。メッシは今夏のバルサ残留に90パーセント傾いており、契約満了となる来夏にフリートランスファーで退団することを考えているというのだ。一連のバルサ退団報道を最初にスクープしたアルゼンチンのテレビ局『Tyc Sports』のマルティン・アレバロ記者が、次のように伝えた。

「レオ・メッシがバルセロナで続ける可能性は90パーセントだ。彼は2021年まで残り、晴れて出ていくことを真剣に検討している」
 
『Tyc Sports』によれば、メッシの決断は、契約満了に伴う退団となることで20年も過ごしてきたバルセロナやファンとの関係を崩さずにいられるうえ、フリーで新天地を模索できる利点を考えたものだと伝えている。

 さらに『FOX Sports』のアルゼンチン版は、メッシとの交渉においてバルサは、新たに2年の契約延長オファーをしたものの、「サイクルは終わった」という見識を持つ選手側と折り合いがつかなかったと紹介している。

 メッシが側が主張していた自由に契約を解除できる特記条項の延長適用が認めらず、クラブも7億ユーロ(約875億円)の契約解除金を割り引くつもりは毛頭ないため、この状況で移籍が成立する可能性はほとんどない。

 このまま練習や試合をボイコットして移籍を認めさせるという強硬手段を採る選択肢もないわけではないが、さすがに敬意を欠くため、契約が切れる1年後に堂々と別れを告げる道を選んだということだろう。

 気になるのは、退団を認めてもらえなかったメッシのモチベーションだが、ラストシーズンと決めたことで、逆に気合いが入るか。10番の決断に世界が注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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