リバプール、チアゴ獲得資金捻出のためにヴァイナルダムをバルサに売却か!? 英紙が去就をレポート

2020年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

バイエルンのディスカウントを受けて決断か

リバプールが獲得を熱望しているチアゴ。バイエルンは適正なオファーなら受け入れる構えだ。 (C) Getty Images

 膠着状態にあったスペインのマエストロの移籍交渉が、動き出すかもしれない。

 現地時間9月2日、地元紙『Liverpool Echo』をはじめとする複数の英メディアは、リバプールがバイエルン・ミュンヘンに所属するスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの獲得オファーを出している件で、交渉が進展しつつあると報じた。

 現在29歳で今がトップクラブで新たな挑戦をするラストチャンスと考えているチアゴとリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、互いの理念が合致し、相思相愛の関係と言われている。

 ただ、チアゴと21年6月までの契約を結んでいるバイエルンは当初、3000万ポンド(約42億円)の支払いを要求。しばらくクラブ間の交渉は膠着状態にあったものの、ドイツ王者は本人の想いに折れ、2700万ポンド(約37億8000万円)まで要求額を引き下げたというのだ。

 このバイエルンの出方を受け、リバプールも大きな決断を下すかもしれない。昨シーズンのレギュラー格だったオランダ代表MFのジョルジニオ・ヴァイナルダムをバルセロナに売却し、その収益をチアゴ獲得資金に充てるプランを検討しているという。

 英紙『Daily Mail』によれば、バルサの新監督となったオランダ人のロナルド・クーマンが、ヴァイナルダムの獲得を熱望。これまで売却を拒否してきたリバプールも、チアゴの動向を受け、態度を軟化させているという。

 16年の夏にニューカッスルから加入して以来、クロップに重用されてきたヴァイナルダムだけに手放すのは意外ではあるが、今夏のプレシーズンで好調を維持しているギニア代表MFナビ・ケイタの成長も決断の要因となっているのかもしれない。

 チームに欠けていた創造性をもたらすチアゴは喉から手が出るほど欲しい人材に違いないが、リバプールはその補強資金捻出のためにヴァイナルダムを売りに出すのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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