「ほとんどプラスになっていない…」堂安律は入団1年でPSVを追われる!? 地元紙が厳しい現状をレポート

2020年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「新加入の選手が増えるほど、放出リストに載る名前も増えていく」

PSVで本領を発揮し切れていない堂安の現状を地元紙が紹介した。 (C) Getty Images

 日本代表MFの堂安律が、苦境に立たされている。

 昨夏にフローニンヘンでの活躍が評価され、エールディビジの強豪PSVの門を叩いた堂安。シーズン序盤はマーク・ファン・ボンメル監督の下で右サイドでのレギュラーとして活躍するも、そのオランダ人指揮官が成績不振で解任されると、満足に出場機会が得られなくなり、結局、公式戦27試合で3ゴールという戦績にとどまった。

 PSVは、今夏にドイツ人監督のロジャー・シュミットを招聘。ハイプレス・ハイラインのアグレッシブなサッカーを導入したが、その新体制下でも、22歳の日本代表は信頼を得られていないようだ。地元紙『Eindhovens Dagblad』は、チーム刷新を行なっているPSVの中で、堂安が放出リストに加わっていると綴った。

 同紙によれば、大規模なメンバー構成を望まないシュミット監督は、22~23人の選手でシーズンを戦いたいと考えているようで、マーケットが閉じるまでに新戦力を加えながら、現有戦力の売却を狙っているというのだ。

 その放出候補に堂安が挙がり、「状況が現在のまま続けば、リツ・ドウアンは競争に敗れ、チームを去る」とレポートした記事は、こうも綴っている。

「彼はPSVでの1年目に満足しているはずがない。昨シーズンに750万ユーロでやって来たドウアンは、1年目でそのクオリティーを示すことはあったものの、チームにとってほとんどプラスにはならなかった。そして、ロジャー・シュミット監督の新チームが取り組む戦術では、モハメド・イハッターレンが好まれている」
 
 そのほかにも、エリク・グティエレス(メキシコ代表MF)やティモ・バウムガルトル(ドイツ人DF)など、ファン・ボンメル体制下で重用されてきた選手たちを「放出される可能性がある」と断じた『Eindhovens Dagblad』は、PSVの現状を次のように記している。

「今、PSVに新しい血を求められているのは、もはや隠しようがない。彼らは多くの選手たちに別れを告げようとしている。新加入の選手が増えるほど、放出リストに載る名前も増えていく」

 現地時間9月12日には、フローニンヘンとのエールディビジ開幕戦に臨むPSVだが、その古巣との試合に、堂安は出場できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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