【鹿島】「“入りそうな匂い”」を漂わせる永戸勝也の左足。好機量産へ高まる期待

2020年09月02日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「フィーリングやタイミングが合ってきたと思います」

前節の柏戦で待望の“初アシスト”を記録。これをきっかけに、さらに好機量産を期待したい。(C)KASHIMA ANTLERS

 鮮やかな逆転勝利を収めた前節の柏戦で、今季加入の左SB永戸勝也が待望の初アシストをマークした。1-2で迎えた89分、左サイドを深くえぐり、自慢の左足で鋭いクロスを供給。これをニアに走り込んだ土居聖真が巧みに右足で合わせてゴールネットを揺らした。

 土壇場で追いついた鹿島はその後、アディショナルタイムに土居が再びゴールを決め、敵地で貴重な勝点3を掴み取った。

 チームの息を吹き返す土居の1点目をお膳立てした永戸は、「やっと欲しかったひとつめのアシスト。これからの試合でも良いボールを上げられるように、一個で満足せず、次の試合でも、という気持ちで臨みたい」と意気込む。

 この柏戦以外でも永戸は質の高いクロスを上げていたが、なかなか得点に結びつかなかった。目に見える成果を出せずにいたが、「連戦の中でも、クロス練習は練習が終わった後にけっこうやっていましたし、それで中の選手とか、自分のキックのフィーリングやタイミングが合ってきたと思います」と振り返る。

 クロス以外で期待されているのが、セットプレーだ。クロスと同様に得点機会を生み出す"飛び道具"についても、たしかな感触を得ている。
 
「CKもだいぶ"入りそうな匂い"はしてきているので、次の試合で取れたらと思う。直接FKもいつでも蹴れる準備はしています。蹴る時は集中して、良いキックができるようにしたい」

 クロスとセットプレー。ゴールを演出する絶対的な武器を持つ永戸の左足が、目下2連勝中と好調のチームをさらに勢いづかせる。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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