「お金が全てではない」悩めるメッシに送るアルゼンチンの名伯楽ビアンチの“金言”「彼自身の決断で…」

2020年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

シティやパリSG行きが囁かれる

バルサとの決別を決めたとされるメッシに送られた、先達からの金言とは? (C) Getty Images

 バルセロナの大黒柱が大きな動きを見せようとしている。リオネル・メッシだ。

 現地時間8月25日、書面でクラブに退団の意思を伝えたという衝撃のニュースが駆け巡って以降、サッカー界の話題を独占しているメッシ。29日には、地元カタルーニャのラジオ局『RAC1』が、8月31日のプレシーズントレーニングへの参加を本人が拒否したと報じており、強硬手段も辞さない構えだ。

 恩師ジョゼップ・グアルディオラが率いているマンチェスター・シティ、そして圧倒的な資金力を誇るパリ・サンジェルマンなどが新天地の候補に挙がるなか、一体どのような決断を下すのか。

 そんななか、アルゼンチン人指揮官のカルロス・ビアンチが、後輩の退団騒動について言及した。
 
 現役時代にパリSGや母国の古豪ベレスで活躍し、引退後は監督としてボカ・ジュニオルスを3度のコパ・リベルタドーレス制覇に導いたアルゼンチン・サッカー史に残る名伯楽は、地元ラジオ番組『Velez670』で悩める後輩にアドバイスを送った。

「リオネル・メッシは私が見た中でも史上最高の選手だ。だが、我々は彼が33歳だということを忘れてはいけない。彼が快適に感じ、健康的にも良い場所に、彼自身の決断で行かせるべきだと思う。お金が全てではない」

 現役時代に5度のリーグ・アン得点王となるなど、スターとしての苦しみを理解するビアンチは、自らの経験則からこうも語った。

「私がフランスからアルゼンチンに戻る時、ボカとリーベルは多くのお金を提供しようとしていた。だが、私はベレスに戻った。それはここに戻りたいと思ったからだ。そうやって決めるべきなんだ」

 様々な憶測が飛び交っているなか、アルゼンチン代表の10番は、同胞のレジェンドからの言葉をどう受け止めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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