「憎しみの想いはなく…」CL決勝で泣き崩れたネイマールにバイエルンCEOが送った“助言”とは?

2020年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ミスター・ヨーロッパ”からの言葉

人目をはばからずに大粒の涙を流したネイマールにバイエルンのレジェンドが送った言葉は? (C) Getty Images

 去る8月23日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で、バイエルン・ミュンヘンに1-0で屈し、クラブ史上初の欧州制覇の夢が潰えたパリ・サンジェルマン。その大一番の後に注目を集めたのは、エースの涙だった。

 拮抗した好ゲームを演じながらも、敵守護神マヌエル・ノイアーの牙城を崩せなかったパリSG。攻撃の軸を担いながらもほぼ完璧に抑え込まれたネイマールは、完封負けの責任を痛感したのか、試合直後に目頭を押さえて、ピッチ上で涙を流した。

 ベンチに戻ってからも悔し涙を流し続けた敵エースに歩み寄って言葉をかけたのが、バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOだった。

 現役時代にはドイツ代表とバイエルンで絶対的なエースとして君臨し、2度のバロンドール(1980、81年)を手にした「ミスター・ヨーロッパ」は、敗戦の悔しさを噛みしめるネイマールに一体どんな言葉をかけたのだろうか。

 現地時間8月28日に公開されたイタリア紙『Tutto Sport』のインタビューで、次のように明かしている。

「あの時の私にパリ・サンジェルマンに対する憎しみやリベンジっていう想いはなかった。だからこそ、ネイマールが泣いているのを見て、言葉をかけに行った。『君ら強かったし、こういう成長を続けなきゃいけないよ』とね。今の成長が続けられるなら、パリ・サンジェルマンはそう遠くないうちにチャンピオンズ・リーグで優勝するだろう」
 

 28歳のクラッキへ送ったアドバイスを明らかにしたルンメニゲCEOは、さらにこう続けている。

「バイエルンはレアル・マドリーやユベントスとは違うから、一概には言えないけれど、何よりも重要なことは哲学だ。お金も時には必要だが、哲学がなければ意味はない」

 サッカー史に残るレジェンドからの助言は、ネイマールやパリSGにどう響くのだろうか。全てはこの先の結果次第と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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