「感情的になる」「彼はどこへ行っても絶対に…」日本でも馴染みのレジェンドがメッシの移籍を語る!

2020年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こういう状況が来るとは思ってもみなかった」

現役時代にイングランドでプレーしたアルディレス(左)は、マンチェスター・シティ移籍が囁かれるメッシ(右)について言及した。 (C) Getty Images

 ここ数日、サッカー界を賑わせているのが、バルセロナに所属するリオネル・メッシの去就だ。

 13歳でラ・マシア(バルサの下部組織の総称)に入団してから、約20年に渡ってバルサ一筋を貫いてきたアルゼンチン代表FWは、クラブ上層部への不満が限界に。書面で退団を一方的に突き付けたというニュースは、文字通り世界に衝撃を与えた。

 新天地候補として様々なクラブの名前が挙がるなかで、最右翼とされているのが、マンチェスター・シティだ。メッシの恩師であるジョゼップ・グアルディオラが率いるチームは、資金面でもライバルクラブよりも実現性が高く、何より本人の希望であると言われている。

 そんななか、メッシのプレミアリーグ挑戦に関して持論を展開した男がいる。元アルゼンチン代表MFのオズワルド・アルディレスだ。

 1978年から88年にかけてトッテナム・ホットスパーでプレーし、同じアルゼンチン人のリカルド・ビジャとイングランドを席巻した名手は、引退後もニューカッスルやトッテナムで指揮官となるなど、サッカーの母国を熟知する人物だ。

 横浜F・マリノスや東京ヴェルディでも指揮を執り、日本のファンにも馴染みのあるアルディレスは、"偉大なる同胞"メッシの動向について、アルゼンチン紙『Ole』で次のように語っている。
 
「バルサで起こった出来事は、メッシにとっては感情的にならざるを得ない非常に難しいものだね。少なくとも私は、こういう状況が来るとは思ってもみなかった。イングランドには世界中のスターが集まり、チームのクオリティーと取引される移籍金の規模を考えてもナンバーワンだ。それでもメッシが移籍することになれば、それは大きな衝撃を与えることになるね」

 一部で巻き起こっている「メッシがイングランドでは活躍できないのではないか?」という指摘も「彼ならどこへ行っても絶対にプレー出来る」と断言したアルディレスは、こう続けた。

「彼に何か特別なことを言う必要はないし、やる必要もない。プレミアリーグに行ったとしても、彼の成功は保証されている。それはメッシがとても特別な選手で、どんな状況でもプレー出来てしまうマラドーナやペレのクラスにあるからだ」

 かつてイングランドで異彩を放ったアルディレス。そんな往年のレジェンドが口にしたメッシ評は傾聴に値するかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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