迷走するバルサ、グリエーズマンの仰天トレードを進めていた事実が判明!交換相手はまさかの…

2020年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

トレードが成立していたら得をしていたのは?

移籍1年目は期待外れに終わったグリエーズマン。メッシが抜けた場合は攻撃の中心を担うことになりそうだ。 (C) Getty Images

 報道が事実であれば、バルセロナの混迷ぶりを象徴するエピソードのひとつだ。

 スペイン紙『Marca』によると、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、チャンピオンズ・リーグでバイエルンに大敗する直前に、アトレティコ・マドリーに大型トレードを打診していたという。

 リオネル・メッシの退団通告で批判にさらされるバルトメウ会長が狙っていたのは、アントワーヌ・グリエーズマンとジョアン・フェリックスのトレードだ。

 バルサがグリエーズマンを獲得し、アトレティコがその代役にJ・フェリックスを獲得したのは、わずか1年前のことだ。だが、グリエーズマンは期待されたほどフィットできていない。

 Marca紙によると、グリエーズマンの元代理人であるエリック・オルハッツ氏は『RMC』で「バイエルンに敗れる前、アントワーヌの希望はバルサを去ることだけだった」と述べている。

「グリエーズマンは自分がクラブのプランに入ってないと感じていた。このまま続けることはできないとね。真剣に移籍を検討していたんだ。それからああいうことになり、ロナルド・クーマン新監督との話し合いで落ち着いた。クーマンは彼を今後の重要な選手と考えているからだ」
 
 それでも、わずか1年でグリエーズマンを手放し、アトレティコで背番号7を引き継いだJ・フェリックスの獲得を狙えば、大きな論争を呼んでいただろう。Marca紙は両者のサラリーの違いを指摘し、「スポーツより財政的前提が優先された動き」だったと伝えている。

 いずれにしても、バルトメウ会長から話を持ち掛けられたアトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは、「ノー」と一蹴したとのこと。グリエーズマン復帰は検討する姿勢だったが、財政的理由からジエゴ・コスタらとのトレードを提案したものの、今度はバルトメウ会長に断わられたという。

 実現しなかったトレードだが、もしも成立していた場合、サポーターはどう評価しただろうか。「どちらが得をしていた?」とのMarca紙アンケートでは、9万人を超えるユーザーのうち、58%がバルセロナと回答。22%が「どちらも得せず」、17%がアトレティコ、3%が「双方」と答えている。

 メッシの退団通告で、窮地に追いやられているバルトメウ会長。今回の報道は、周囲からの批判の声を強めるかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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