【横浜】「次はやらせないように」連勝を呼び込んだ實藤友紀が語る守備の充実と修正点

2020年08月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「前線のプレッシングはここ最近で一番」

シーズン開幕後に加入した實藤。ポステコグルー監督(後ろ)については「雰囲気がある、どころじゃなかった(笑)」とその存在感の大きさに驚いた様子。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 右太腿の故障が癒えて戦列に戻ってから、チームは今季初の連勝を達成。久々の先発となった11節の清水戦は4-3、続く広島戦は3-1。いずれのゲームでも實藤友紀は左CBでフル出場し、"勝点6"に貢献した。

 自身の働きぶりについて聞けば、「自分としては(清水戦は)久しぶりの試合だったので、やることを整理して入りました」と応じた後、次のように続けた。

「前線の選手のプレッシングは、ここ最近では一番いいんじゃないかっていうぐらい、アグレッシブにボールを追いかけてくれる。後ろからすると、すごく楽。限定された状態で後ろにボールが来るので守りやすいし、攻撃に移ってもショートカウンターが効いている。そういう部分では、前目の選手が本当に頑張ってくれているなと思っています」

 なによりもチームメイトの奮闘を労ったが、自慢の攻撃につながるビルドアップでは、後方での實藤のテンポの良いボール捌きも効いている。
 
 一方の守備面に関しては、連勝したこの2試合で計4失点。清水戦ではCKから、広島戦ではFKを起点にゴールを割られるなど、セットプレー時の対応に課題を残している。

「2試合連続でやられているので、そこはチームとしても修正しなければいけない。ラインを下げるタイミングだったり、そういうところの微調整をやっていかなければいけないというのは話し合っています。本当に細かいところを意識していくしかないし、そこはみんなで話し合って、試合中もコミュニケーションを取ってやっていくしかない。次はやらせないようにしたい」

 次はホームでの札幌戦。前回対戦で1-3と完敗している相手に借りを返せるか。クリーンシートで3連勝――攻守両面に絡む實藤のさらなる奮起に注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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