「マジ寂しいわ」昌子源が“偉大なる先輩”内田篤人への熱き想いを吐露!「まだできるんじゃないかと…」

2020年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「他人がどうこう言うべきではない。そう発言したけど…」

古巣との対戦で奮闘した昌子(手前)。試合後は、先輩・内田への想いを赤裸々に明かした。写真:滝川敏之

[J1リーグ第12節]鹿島 1-1 G大阪/8月23日/カシマ

 ガンバ大阪にとっては痛恨の一撃だった。

 日曜日にカシマスタジアムで開催されたJ1リーグ第12節、鹿島アントラーズ戦。G大阪は開始6分に小野瀬康介のゴールで幸先良く先制すると、ホームチームに主導権を握られながらも堅固なディフェンス網を維持し、終盤は身体を張った粘り強い守備でピンチを凌ぎ続けた。だが、迎えたアディショナルタイム5分。まさにラストのワンプレーで犬飼智也に強力ヘッダーを決められ、引き分けに持ち込まれてしまったのだ。

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 あと一歩のところで勝利を逃す展開に、3バックの中央で抜群の存在感を示していた昌子源は「勝ち切らないといけないゲーム」と苦虫を噛んだ。「鹿島が前から来るなかで、パトリックにめがけて蹴るサッカーで戦った。本来僕らがやりたいサッカーではないけど、割り切った闘いを選んだのなら、引き分けと勝ちで感情は違ってくる。残念な結果ですね」と続けた。
 
 2018年シーズンまで8年間在籍した古巣と初めて対峙。「ブーイングができないんでアウェーの雰囲気でもないし、なんかウォーミングアップのときから不思議な感じ、違和感がありましたね。緊張でもないし、ふわっとした感じでした」と独特の言い回しで、かつての本拠地カシマを評した。

 そして、この日が現役ラストゲームとなった内田篤人への熱い想いも吐露した。試合終了後に熱い抱擁をかわし、テレビ音声が「マジで寂しいわ」という昌子の声を拾っていた。日本代表で共闘した期間は短かったが、右も左も分からない昌子を鹿島のOBである内田は気に掛け、代表デビュー戦では「苦しくなったら俺にボールを出せばいいから」と支えてくれたという。鹿島では、内田がドイツから復帰した2018年シーズンの1年間のみ一緒にプレー。それでも、大先輩であり恩人であると強調した。

「率直に言うと寂しい。これだけの偉大な選手を、できることなら満員のスタジアムで送ってあげたかった。この気持ちは全員が持っていたんじゃないですかね。昨日の取材で僕は、本人がいろんな想いがあって大きな決断をしたのだから、他人がどうこう言うべきではないって発言した。でも、やっぱり今日のプレーを観ると、まだできるんじゃないかとか、僕のなかでもそういう感情が生まれてしまう。いまはただ、ありがとうございますと伝えたい」

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