FC東京の“快足エース“永井謙佑が待ちに待った今シーズン初ゴール!「焦りは…」

2020年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここからゴールを量産したい」

フル回転でチームを引っ張る永井。写真:田中研治

[J1リーグ第12節]FC東京3-0湘南/8月23日(日)/味スタ

 FC東京が湘南ベルマーレとホームで対戦し、3-0で快勝。この試合で先制点を奪った永井謙佑は待望の今季初ゴールとなった。

 なかなか点が奪えない中で迎えた36分、1本の縦パスに抜け出した永井が上手く相手をかわしペナルティエリア内で強烈なシュートを放つ。これは19歳のGK谷晃生のファインセーブに阻まれたが、このシュートで得た直後のCK。キッカー三田啓貴の上げたクロスは谷が弾くも相手ディフェンスに当たり、ボールは永井の下へ。試合後に「フリックするだけのイメージだった」と話したように、身体を回転させながらこれを永井が右足で冷静に流し込んだ。

 待ちわびた"快足エース"のゴール。振り返ってみれば、今季は怪我の影響で4節からの出場となった。ただそれでも復帰してからは最前線でプレッシャーをかけ続け、ファーストディフェンダーとしての役割をしっかりとこなした。ただし、どんなに守備で貢献してもFWである以上、欲しいのはもちろん得点だった。

 試合後のフラッシュインタビューに応じた永井。さぞ焦りもあっただろうと思いきや、本人から返ってきたのは意外な言葉だった。
 
「そこまで焦ってはいなかった。周りが決めてくれていたので、チームが苦しい時に決められればと思っていたので」

 経験豊富な31歳のエースは冷静にそう振り返った。さらにはチームを引っ張る大黒柱として、この試合でともにJ1初先発となった19歳の中村拓海と20歳の品田愛斗には「今日の試合が自信になってくれたら嬉しい。これをきっかけに成長してくれる」とエールを送った。

 個人的には「ここからゴールを量産したい」とも話した永井。これからもFC東京を背負って立つ男のフル回転に期待が高まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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