【J1】サッカーダイジェスト担当記者が2015シーズンを展望 川崎編|ポゼッションサッカーで初タイトル獲得へ!

2015年03月02日

ポイントは「高い位置でのボール奪取」。

4-4-2がベースだが、風間監督はシステムにこだわっておらず、選手の組み合わせによって布陣も変わる/フォーメーション内、赤字の選手は新戦力。

 2004年以来の2ステージ制で開催される2015シーズンのJ1が、いよいよ3月7・8
日に開幕する。果たして、開幕戦に臨む各チームの仕上がりはいかなるものか。
 
 ここでは、初タイトル獲得を目指す川崎をクローズアップ。オフからの動向を踏まえ、今シーズンを展望する。
 
――◆――◆――
 
川崎フロンターレ
昨季リーグ成績:6位 勝点55 16勝7分11敗 56得点・43失点
 
Q
オフの採点。 補強を含めたここまでの準備は100点満点で何点?
90点
 
 田中や稲本、森島ら10人を放出した一方、新たに10人を獲得。風間サッカーに見合った人材を補強し、キャンプを通して徐々に存在感を発揮している。
 
 新戦力のなかでも、とりわけ杉本、角田、エウシーニョ、車屋(昨季は特別指定で登録)は軽快な動きを披露するなど、チームに良い刺激を与えている。昨年12月に足首を手術した中村も順調に調整しており、オフの採点は及第点以上と言える。
 
Q
昨季から大きく変わった点は?
 
 中村が「守備のやり方が少し変わった」と語るように、今季はボールロスト後に素早く相手を囲い込み、高い位置でのボール奪取を狙いとしている。
 
 常に主導権を握るサッカーを理想とするなか、失点のリスクを減らすため、今季は守備戦術で修正を図った形だ。新戦力の角田が最終ラインの上げ下げを行ないつつ、アグレッシブな守備でボール保持率の向上を目指す。
 
Q
チームの最大の強みと懸念材料は?
 
 ボールポゼッションは、今や川崎の代名詞。中村と大島の2ボランチを軸にボールを回し、相手のプレスを巧みにいなしてゴールへと迫る。2年連続得点王の大久保、アジアカップの日本代表に選出された小林、抜群の突破力を備えるレナトも絡んだ時の攻撃力はリーグ屈指だ。
 
 一方で昨季までは守備の耐久性に乏しく、「ピンチ=失点」というケースが多々あった。持ち前の攻撃力を維持したまま、守備の強度をどこまで高められるかが、初タイトル獲得への鍵となる。
 

次ページ攻守両面でフル稼働が期待される角田。

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