バイエルンが快進撃のリヨンに見事な圧勝劇! パリSGの待つファイナルへ7年ぶりの進出【CL】

2020年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

リヨンは序盤こそカウンターが光ったが…

ニャブリ(22番)の2ゴールで差を広げ、リヨンとの格の違いを見せつけたバイエルンが、ファイナルの舞台に駒を進めた。 (C) Getty Images

 現地時間8月15日、チャンピオンズ・リーグ準決勝のリヨン対バイエルン・ミュンヘンが、リスボンのエスタディオ・ジョゼ・アルバラージで行なわれた。

 試合は戦前の予想通りに、攻めるバイエルンと守るリヨンという構図で進む。

 準々決勝でバルセロナに8-2と衝撃のゲームを披露したバイエルンだったが、自陣中央をプレスバックしてがっちりと固める相手を攻めあぐねる。かたやリヨンは、4分、13、16分と矢継ぎ早に速攻から決定機を創出し、攻め上がった相手の背後を突くプラン通りの試合運びを見せる。

 緊張感のある攻防戦が続くなかで、力業で均衡を破ったのは、ドイツ王者だった。18分、右サイドからカットインし、相手DF5人が立ちふさがった敵陣にボールを持ち運んだニャブリが左足一閃。鋭い弾道のシュートをゴール左上隅に突き刺したのだ。

 圧倒的な個人技で堅牢をこじ開けて、先手を取って落ち着きの生まれたバイエルンは、序盤戦のようなピンチを招くこともなくワンサイドゲームを展開。そして、勢いのままに追加点を奪うのだ。

 33分、敵陣からのショートカウンターから左サイドを崩したペリシッチがゴール前に送ったクロスにレバンドフスキが合わせる。これは相手GKロペスに弾かれるも、ルーズボールをニャブリが押し込んだ。

 クオリティーの違いを見せつけるバイエルンに対し、次第にカウンターも対応されていったリヨンは押し込まれ続けたまま、前半を終えた。
 
 迎えた後半、2トップの1枚を中盤に下げて、反撃の糸口を模索したリヨンだったが、執拗なチェックを怠らずに支配を続けたバイエルンの堅守に苦戦が続く。56分には、久々に得たCKからデパイがヘディングシュートを見舞ったが、これも相手守護神ノイアーに難なくストップされてしまう。

 存在感を発揮した守護神の活躍もあって2点差を保ったバイエルンは、58分にデンベレ、67分にレン=アデライド、さらに73分に17歳の逸材FWシェルキを送り込んで、攻勢を強めていったリヨンの攻撃にも危なげなく対応。そして87分にキミッヒのFKからレバンドフスキがヘディングシュートをねじ込んで、趨勢を定めた。

 ブンデス王者らしい圧倒的なパフォーマンスで、快進撃を続けてきた難敵に3-0で勝利したバイエルンは、大会を制した2012-13シーズン以来の決勝に進出。現地時間8月23日にパリ・サンジェルマンとの大一番に臨む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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