智将ロペテギの采配的中! マンUに逆転勝ちのセビージャが史上最多6度目のファイナル進出【EL】

2020年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃的な交代策が見事に的中

スソのゴールで同点に追いついたセビージャは、終盤に見事な逆転をした。 (C) Getty Images

 現地時間8月16日、ヨーロッパリーグ(CL)準決勝のセビージャ対マンチェスター・ユナイテッドがドイツ・ケルンのライン・エネルギーシュタディオンで行なわれた。

 試合は"赤い悪魔"が開始早々に均衡を破る。6分、敵エリア内でシュートを打ったラッシュフォードがD・カルロスに倒されてPKを獲得。これを名手B・フェルナンデスがゴール左上隅に蹴り込んだ。

 D・カルロスの2試合連続PK献上で出鼻をくじかれたものの、大会史上最多5度の優勝経験を誇るセビージャは動じない。司令塔のバネガを起点としたパスワークでユナイテッドを翻弄すると、26分に同点弾をねじ込む。左サイドをインナーラップで攻め上がったレギロンがファーサイドでクロス。この絶妙なボールをフリーとなっていたスソが難なくフィニッシュした。

 その後、中盤で激しくボールを奪い合う一進一退の攻防となった試合は、1-1でハーフタイムを迎えた。

 後半はユナイテッドが序盤から波状攻撃を展開する。早々の46分にグリーンウッドが惜しいシュートを放つと、49分と52分にはマルシアルが決定機を得たが、いずれもセビージャの守護神ボノの牙城を崩すには至らない。
 
 守護神の奮闘でピンチを凌いだセビージャだったが、局面で肉弾戦を演じて、執拗なチェックを怠らないユナイテッドの守りを崩せない。それでも56分にムニルとL・デヨング、75分にバスケスと矢継ぎ早にFWを投入すると、このアグレッシブな交代策が結実する

 78分、右サイドを鋭いドリブルでえぐったJ・ナバスがクロスを供給。これをエリア中央でフリーとなっていたL・デヨングがヘディングでねじ込んだのだ。

 智将ロペテギの采配が的中して、劣勢気味だった試合をひっくり返したセビージャ。一方のユナイテッドは、87分にジェームズとマタ、アディショナルタイム3分にイガロと次々とアタッカーを送り込んでパワープレーに転じたが、再びゴールを奪うことはできなかった。

 結局、2-1で逆転勝利を収めたセビージャは、リバプールを撃破した2015-16シーズン以来となるファイナルへ駒を進めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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