終了間際に値千金の同点弾! 鹿島と神戸は2-2で勝点1を分け合う結果に

2020年08月16日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

鹿島は73分に“4枚替え”で攻撃が活性化

質の高いプレーを随所に見せたイニエスタ。だが、自身の交代後、チームは同点に追いつかれた。(C)SOCCER DIGEST

[J1第10節]鹿島2-2神戸/8月16日/カシマ

 今年元日の天皇杯ファイナルを戦った鹿島と神戸。当時は神戸が2-0と勝利を収めたが、今節の対戦では2-2とドロー決着となった。

 ホーム鹿島の布陣は4-4-1-1。GKは山田、4バックは右から広瀬、関川、犬飼、永戸、ダブルボランチは三竿、L・シルバ、サイドハーフは右に土居、左に和泉、セカンドトップは遠藤、CFはエヴェラウド。

 アウェー神戸の布陣は3-4-2-1。GKは飯倉、3バックは右からダンクレー、大崎、フェルマーレン、ダブルボランチは山口、イニエスタ、ウイングバックは右に西、左に酒井、シャドーは郷家、小田、CFはドウグラス。

 どちらがペースを握るか――15分あたりまでは両者譲らぬ攻防が続いたが、先にスコアボードを動かしたのは神戸。19分、CKのチャンスで大崎の折り返しをダンクレーが叩き込み、先制に成功する。

 ボールの動かし方では上手の神戸に対し、鹿島もつなごうとするが、スムーズさを欠く場面も。距離感の良い神戸の陣形をなかなか切り崩せずにいたが、38分に試合を振り出しに戻す。右サイドを駆け上がった広瀬がクロスを入れると、中で待つエヴェラウドが打点の高いヘッドでネットを揺らす。
 
 1-1で迎えた後半も、スタートからしばらくは一進一退の展開。ともにチャンスを作りながら、ともに決め切れない。

 そうした流れのなかで、先手を取ったのはまたしても神戸。61分、イニエスタの仕掛けを起点に、最後は郷家が狙いすました一発をねじ込み、再びリードを奪う。

 1点ビハインドの鹿島は懸命に反撃を試みるも、功を奏せず。73分には"4枚替え"で攻撃は少なからず活性化したが、敵の粘り強い守備を攻略できない。それでもあきらめずに攻め続けたアディショナルタイム、ようやくゴールが生まれる。右サイドの崩しから、最後は途中出場の荒木が値千金の同点弾! 

 両者とも持ち味を出し合ったゲームは、2-2と勝点1を分け合う結果となった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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