現地時間８月14日に開催されたチャンピオンズ・リーグ（CL）の準々決勝で、バイエルンはバルセロナに８-２の歴史的大勝を飾った。優勝候補同士の一戦と見られていただけに、この結果は世界中に激震を与えている。

　いずれも秀逸なドイツ王者のゴールラッシュの中でも、とりわけ衝撃的だったのが５点目だろう。

　FWルイス・スアレスの妙技で、後半に入って最初の得点を57分にバルサが奪い、反撃の狼煙を上げたかに思われた63分だった。

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　左サイドでボールを受けた左SBのアルフォンソ・デイビスが、リオネル・メッシとアルトゥーロ・ビダルをかわすと、一度スピードダウンして右SBネウソン・セメドと対峙。再びギアを上げて一気に振り切ると、そのままエリア内深くまで侵入し、ジェラール・ピケも抜き去ってグラウンダーのクロス。これをゴールに流し込んだのは、右SBのヨシュア・キミッヒだった。

　この圧巻のゴールで追い上げムードが一気に萎んだバルサを尻目に、バイエルンはここから３点を追加。両SBが生み出した５点目が、まさに勝負を決定づけた。

　その重要な一撃を演出したデイビスの"４人抜きドリブル"に、ファンは興奮。バイエルンの公式ツイッターには次のような声が続々と寄せられている。

「なんてテクニックだ」
「素晴らしすぎる！」
「クレイジーな19歳」
「ファンタスティック！」
「デイビスの魔法だ」
「まだ19歳だが世界最高の選手のひとりだ」
「バイエルンのレジェンドになるのが楽しみだ」

　シーズン途中に就任したハンジ・フリック監督によって左SBのレギュラーに抜擢されたデイビスは、自慢の爆発的なスピードを武器に、弱冠19歳ながら堂々たるプレーを披露。ブンデスリーガ８連覇に小さくない貢献を果たした。

　そして、CLの舞台でも世界に衝撃を与えた超有望株から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部