「メッシに依存しすぎ」名手ファーディナンドがバルサのフロントを痛烈批判「カネの使い方が賢くない」

2020年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

歴史的大敗の理由は「フロントに問題がある」

大敗後、がっくりと肩を落としたメッシ。 (C)Getty Images

 現地時間8月14日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ準々決勝で、バルセロナはバイエルンに2-8という衝撃的なスコアで敗れ、ベスト8敗退が決定した。

 歴史的大敗に世界に衝撃が走るなか、敗北は「然るべきものだった」と発言したのが、元イングランド代表の名手リオ・ファーディナンド氏だ。

 同氏は、試合後に放送された『BT Sports』の番組内で「これはバルサ(のフロント)が、チームのためにカネを運用してこなかった結果だ」と痛烈に批判している。

「彼らはネイマールが去って以来、8億ポンド(約1040億円)を費やして移籍市場を荒らしてきた。けれど結局、下部組織出身のメッシに頼り切っているし、以前からいるベテランたちに頼っている。明らかに間違ったカネの使い方をしているんだ。本当に賢くない」

 そして、エース兼主将として重責を追い続けているメッシに「依存しすぎ」と語っている。

「メッシをチームに入れたら、彼がだいたいのことを何とかしてくれる。それは確かだ。でも彼だって人間だ。ミスをすることもあるだろう。彼以外にチームに何もないのが問題だろう。すべてをメッシに頼り過ぎだ」

 現地の報道によれば、キケ・セティエン監督は「チームのために決断すべき時だ。私は何でも受け入れる」とコメント。解任は免れないだろうという見方が強い。だが、ファーディナンド氏は「監督を替えたところで、今のままで何が変わるのか?」と疑問を呈している。

 試合後の会見で、ジョゼップ・マリア・バウトメウ会長は、「すでにいくつかの決断を下した。来週、何らかの発表がある」と発言した。ファーディナンドが指摘したように、「メッシ依存」から脱却できるか。その舵取りをする次期指揮官に注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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