【FC東京】室屋が感動の壮行セレモニーでハノーファー移籍決断の理由を明かす

2020年08月15日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「サポーターの愛情を僕は一生忘れることはありません」

名古屋戦後、壮行セレモニーを行なった室屋。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ10節]FC東京1-0名古屋/8月15日/味の素スタジアム

 FC東京が1-0で名古屋を下した試合後、このゲームを最後にドイツのハノーファー(ドイツ2部)へと移籍する室屋が壮行セレモニーでFC東京のファン・サポーターに挨拶をした。

 「FC東京サポーターの皆さん、こんばんは。ドイツのハノーファーに移籍することになりました」とスピーチをスタートさせた室屋はまず、「シーズン途中で移籍してしまうこと、皆さんにタイトルをプレゼントできなかったこと」のふたつをファン・サポーターに謝罪した。

 そんな室屋は、「ただ、それでも」と言葉を継ぐ。

「実際にオファーが届いた時に自分の夢だったり、自分がしたことがない経験をしたいという強い想いがあり、オファーを断れませんでした」
 
 いわば、自分を成長させるために移籍の道を選んだわけだが、その移籍を決断した理由がもうひとつある。

「移籍を決断した理由のひとつに若手の台頭があります。そうした選手がFC東京で出続けるかぎり、偉大なチームであり続けます。いつかそういった選手たちがタイトルをもたらすと信じています」

 そして、最後はファン・サポーター、チーム関係者への感謝の言葉で室屋はスピーチを締めた。

「勝利してサポーターとともに喜んで、負けた時も最後は必ずFC東京コールで自分たちの背中を押してくれたサポーターの愛情を僕は一生忘れることはありません。そして最後にここまで自分を成長させてくれた長谷川監督、(大金)社長、FC東京に関わるすべての方々に本当に感謝してます。本当にありがとうございました」

 スピーチ後、スタジアムの観衆から大きな拍手を受けた室屋。FC東京のファン・サポーターはきっと、これからも彼の背中を押し続ける。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

 
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