【ACL第1節】水原三星 2-1浦和|粘り強さに欠ける戦いで終盤の逆転を許す

2015年02月25日 寺野典子

「決めきる、守りきる」が今の浦和のテーマ。

【水原三星 2-1 浦和】浦和のフォーメーション。得点者/水=オ・ボムソク(56分)、レオ(87分) 浦=森脇(45+1分)

 2013年以来2シーズンぶりにACLの舞台に戻ってきた浦和は、ズラタン、石原、そして橋本と3人の新戦力をスタメンに起用した。
 
 守備を固められ、チャンスメイクもままならないなか、浦和は前半ロスタイムに森脇のゴールが決まって先制する。
 
 しかし、56分にはオ・ボムソクにすぐさま同点弾を許してしまう。その直後、攻め急ぎから再びピンチを招く場面もあったが、63分に青木に代わり途中出場した鈴木がゲームに落ち着きをもたらした。
 
 その後、得点機があったものの追加点は奪えず。それでも主導権を握っているのは浦和のように見えた。アウエーでの初戦。引き分けでもOKという状況で迎えた86分。自陣ゴールに近い位置でFKを与えてしまう。
 
 水原のキッカーは13年のU-20ワールドカップ韓国代表で10番を背負ったクォン・チャンフン。この試合でも精度の高いプレースキックを見せていたレフティのFKからレオの逆転ゴールが生まれた。
 
 昨季Jリーグ優勝を逃した浦和は、またしても終了間際で勝点を獲りこぼした。ズラタン、石原というFWにボールが収まり、彼らがファウルをもらうなどしてリズムを引き寄せたが、結果には結び付かなかった。
 
「決めきる、守りきる。それが今の僕らのテーマ。攻守にわたって粘り強さを出して行かないと結果は得られない」と那須。そして、選手たちは週末のゼロックス・スーパーカップへ気持ちを切り替えていた。
 
取材・文:寺野典子(フリーライター)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事