「インテルに裏切られたのはこっち」“怪物”ロナウド、批判を浴びたミラン移籍を回想!

2020年08月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「イエスもノーも返ってこない時は…」

現在はバジャドリーの会長を務めるロナウド。(C) Getty Images

 元ブラジル代表のロナウドは、負傷による長期離脱から復帰後、当時のエクトル・クーペル監督との対立から、2002年ワールドカップ後にレアル・マドリーへと移籍した。長期離脱中も支え続けてきたインテリスタの中に、怒りを覚えた者も少なくなかった。

 それから4年半後、ロナウドはマドリーを離れ、ミラノに戻った。だが、新天地はインテルではなく、そのライバルのミラン。宿敵への移籍は「裏切り」と、インテリスタの怒りの声は増した。

 だが、ロナウド自身はそう感じていない。インテル復帰を望み、インテルがそれを望まなかったことで、むしろ「裏切られた」と主張している。

 イタリア誌『Sportweek』のインタビューで、"怪物"は「後からなら言いやすいと思うだろうけど、本当なんだ。本当のことでしかない。わたしは、インテルに戻りたかった。それ以上だ。インテルに戻るために、あらゆることをしたんだ」と明かした。

「インテルにイエスかノーか言う時間を与えるために、できる限り待ったんだ。イエスもノーも返ってこない時は、ノーという意味だろう。ミランはイエスだった。そして当時のわたしは、裏切り者というより、断られたことで自分が少し裏切られたように感じていたよ」
 
 ロナウドは「好まれない選択だった。だが、わたしは人生においてそういう選択をするのを恐れたことがない。今、過去に戻っても同じ選択をするかをわたしに尋ねても無駄だ」と続けている。

「自分がそういう選択をしたのなら、その時はそうすべきだと感じたからだ。正しくもないし、間違ってもいない。自分が考えたのはそういうことだった。そして、それには理由があったということだ」

 蘇寧グループがオーナーとなった現在のインテルについては、「信頼している」と話した。

「インテルのサポーターとして、わたしにはすべてのサポーターと同じ夢がある。ユベントスには最大限の敬意を払うし、彼らはクラブ運営やサイクルを築く点でイタリアにおける模範だが、今はその覇権を終わらせる時期だ。インテルの番だよ。ほかの可能性はないと思っている」

 言葉の通りなら、宿敵の絶対王朝を崩したとき、ロナウドは喜ぶことだろう。そのとき、インテリスタはどのように受け止めるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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