24年連続の欧州カップ戦出場を懸けてリーグ杯決勝に挑むリヨン。復帰したエースの活躍で絶対王者を打ち破れるか

2020年07月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

23年続いた記録が途絶える可能性も

左ひざの靭帯断裂から復帰を果たしたデパイがリヨンのキーマンだ。(C)Getty Images

 現地時間7月31日に行なわれるフランスのリーグカップ決勝で、リヨンは絶対王者のパリ・サンジェルマンと対戦する。優勝すれば、来シーズンのヨーロッパリーグ予選2回戦からの出場権を得ることができる。

 コロナ禍で打ち切りとなった19-20シーズンのリーグ・アンで7位に終わり、リーグ戦では23シーズン連続で出場している欧州カップ戦の出場権が得られなかっただけに、タイトルマッチという以上に重要な一戦となる。

 8月7日から再開するチャンピオンズ・リーグで優勝するという道が残っているものの、もちろんこれは非常に厳しいと言わざるを得ない。

 ただ、リヨンにとっては、リーグ・アンで他を圧倒する戦力を誇るパリSGとの試合もかなり分が悪い。直近の公式戦10試合で8敗と大きく負け越しており、今シーズンも3回対戦して3連敗している。
 

 とはいえ、負けられない大一番に向けてリヨン側にポジティブな要素も少なくない。

 一番は、昨年末に左ひざの前十字靭帯断裂の大怪我を負ったエースのメンフィス・デパイが、戦列に復帰したことだろう。すでにトレーニングマッチに出場してゴールを奪うなど、キレのあるプレーを見せており、コンディションは上向いている。

 さらに1月末に加入したU-23代表MFのブルーノ・ギマラエスが、高いボール奪取能力を発揮して瞬く間にレギュラーに定着し、中盤の守備力を強化した。

 同じく冬の移籍市場でビジャレアルから獲得したカメルーン代表FWのカール・トコ・エカンビは、CFとウイングの両方でプレーすることができ、快足を生かした突破で攻撃に厚みを加えている。

 最前線では、復帰したデパイと2トップを組むことが予想されるムサ・デンベレが、公式戦でチーム最多の22ゴールを挙げ、点取り屋として覚醒している。

 来シーズンのリヨンの行方を決める大事な一戦は、日本時間で8月1日の午前4時10分キックオフとなる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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