「唯一の光」「イブラヒモビッチに潰された」ミランに4失点で“愚弄された”吉田麻也に伊メディアで賛否両論!

2020年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉田のマークを外したイブラヒモビッチに…

ミラン戦で相手攻撃陣に翻弄されてしまった吉田に地元メディアは賛否を寄せた。 (C) Getty Images

 現地時間7月29日、サンプドリアは、セリエA第37節でミランに1-4と敗れた。日本代表DFの吉田麻也は、この日もスタメンに名を連ね、9試合連続フル出場を果たしている。

 開始4分にズラタン・イブラヒモビッチのヘッドで先制されたサンプドリアは、後半早々の52分にも失点。吉田のマークを外したイブラヒモビッチが頭で折り返したところを、飛び込んだハカン・チャルハノールに決められた。

 58分にもカウンターからイブラヒモビッチにこの日2点目を許したサンプドリアは、PKのチャンスも失敗。その後、87分にクリストフェル・アスキルセンのゴールで1点を返したが、アディショナルタイムにラファエル・レオンの一撃で趨勢を定められた。

 すでにセリエA残留を決めたサンプドリア。今節の相手はシーズン再開後に絶好調のミランとあって、4ゴールを許すことは、ある意味で下馬評通りだったかもしれない。だが、CBとして吉田に厳しい評価が下るのは不可避だ。

 イタリア・メディア『Sport Mediaset』や地元紙『Corriere dello Sport』は「4.5」と辛口の採点を付け、前者はオマール・コリーとともに「本当に忘れ去りたい夜。あらゆるところで浸水し、イブラヒモビッチとその仲間たちに愚弄された」と酷評。一方の後者も「エリア内でごちそうにあずかったイブラヒモビッチに脅かされた」と伝えた。
 
 衛星放送『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙も5点と低評価だ。とりわけ後者はチームのワーストに選出している。

「ワーストを選ぶのは簡単ではない。だが、日本人は2点目の場面でイブラにつぶされ、ボールにいってしまい、それから巻き返せなかった」

 だが一方で、同じく5点を付けた『TUTTO mercatoweb』が、「ミラン攻撃陣を相手にやることが多かった。正確に閉ざそうとトライ。時間とともに落ちていった」と同情的に綴れば、『Calciomercato.com』も「前半にイブラヒモビッチのゴールを防いだ。とても難しい試合における唯一の光」と評価した。

 シーズン再開後の全試合に出場している吉田は、残留が決まったサンプドリアと来季以降の契約を交渉中であると言われている。果たして、日本代表キャプテンは、来シーズンもイタリアに残って、ミランにリベンジできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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