「最悪の兆しだ…」エムバペのCLアタランタ戦出場が絶望的に。パリSGが3週間の離脱を発表

2020年07月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

靭帯損傷を伴う捻挫という診断に

先日行われたフランス・カップ決勝のサンテティエンヌ戦で負傷退場したエムバペ。優勝セレモニーには松葉づえをついた痛々しい姿で登場した。(C)Getty Images

 現地時間7月28日、パリ・サンジェルマンは、24日に行なわれたフランス・カップ決勝で負傷したキリアン・エムバペの検査結果を発表した。

 21歳のフランス代表FWはサンテティエンヌとのファイナルに先発出場。14分にドリブル突破を仕掛け、決勝点となったネイマールのゴールに繋がるシュートを放つなど、存在感を示した。

 しかし、32分に敵DFの激しいタックルを受けてピッチに転がり、負傷交代。右足を引きずりながらロッカールームへひきあげ、優勝セレモニーには松葉づえをつきながら登場した。
 
 パリSGの発表によれば、エムバペの負傷は「右足首の靭帯損傷を伴う捻挫」で、約3週間の離脱になる見込みだという。これにより、7月31日のリヨンとのリーグカップ決勝はもちろん、8月12日に予定されているチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝のアタランタ戦の出場が絶望的となった。ただ、そこを問題なく勝ち抜ければ、18日の準決勝、24日の決勝に出場する可能性は残されている。

 現地局『RMC Sports』はこの件を受けて、同僚のプレスネル・キンペンベのコメントを紹介。「とてもつらい気持ちだ。サッカーで接触プレーはつきものだ。だが、彼のケガには痛みを伴う。ネイマールもとても傷ついている。我々は次のための準備を進めていくけれど、彼のために(勝つ)という思いを強く持っている」と語ったという。
 
 また、フランス紙『L’EQUIPE』は「昨シーズンのネイマール欠場よりもクラブにとっては痛手だろう」と伝えた。さらにウェブメディア『BeSoccer』は「奇跡が起きない限り、彼はアタランタ戦に登場しない。優勝を狙うクラブにとっては最悪の兆しだ。新型コロナウイルスの影響で、一発勝負で決まるトーナメントにおいて、パリSGは早くも祝福を諦めなければならないかもしれない」と嘆いている。

 はたしてパリSGは、ダブルエースの一角を失った状態で、台風の目になっているアタランタを撃破できるのか。現地でも不安の声があがっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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