「アヤックス時代のほうが良かった」オランダの伝説FWが後輩デリフトにまさかのダメ出し!「セリエAはレベルが低い」

2020年07月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「マドリーやバルサのほうが…」

ユーベのスクデット獲得に貢献した同胞のデリフト(左)に対し、ファン・バステン(右)が厳しい言葉を送った。(C) Getty Images

 弱冠19歳で母国の名門アヤックスでキャプテンを務め、チャンピオンズ・リーグでベスト4進出の快挙を成し遂げ、イタリア王者に移籍して1年目でクラブにとって9年連続となる優勝に貢献した。マタイス・デリフトは着実に成長を続けているように見える。

 主将ジョルジョ・キエッリーニの長期負傷離脱により、レギュラーの座をつかんだデリフトは、守備には細かいイタリアだけに当初は苦しむ場面も少なくなかった。だが、レオナルド・ボヌッチの相棒として確かな立場を確立し、セリエAで29試合に出場。タイトル獲得に尽力した。

 しかし、オランダ・サッカー界のレジェンド、マルコ・ファン・バステンは、デリフトの現状をよく思っていないようだ。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、ファン・バステンは『Ziggo Sport』で「アヤックスでの昨シーズンと比べて良かったとは思わない」と話している。

「キエッリーニがいなかったのは不運だった。彼は真のチームプレーヤーだからだ。ボヌッチはボヌッチだが、彼が組織をつくるわけではなく、マタイスにやるべきことを指示するのでもない。キエッリーニはほかの選手たちのためのことをする」
 
 さらに、ファン・バステンは「デリフトはレアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・シティといったクラブにいたほうが、もっと学ぶことができたと思う」と、セリエAに厳しいコメントを残した。

「それに、そのほうが、もっと面白いリーグでプレーすることができただろうしね。セリエAはさっき挙げたようなリーグと比べてレベルが劣るからだ」

 かつてミランで世界を魅了したファン・バステンだが、近年衰退が叫ばれてきた現在のイタリア・サッカー界には納得していないようだ。

 DFとして"守備の国"のサッカーを経験しているデリフトは、いずれ異なるリーグに旅立つのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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