【名古屋】宮原和也の新型コロナ感染で緊急会見。26日に控える広島戦への準備は…

2020年07月25日 本田健介(サッカーダイジェスト)

宮原の感染経路は確定せず

新型コロナウイルスへの感染が発表された宮原。クラブは選手ら約60人のPCR検査を実施した。

 明日、7月26日に7節のアウェー・広島戦を控える名古屋だが、同25日にクラブ3人目となる(FW金崎夢生、GKランゲラックに続く)宮原和也の新型コロナウイルスへの感染を発表した。

 クラブはオンラインでの会見を開き、清水克洋専務取締役が経緯を説明した。

 経過報告によると、負傷から戦列復帰していた宮原は、7月19日からトレーニングに参加。同22日の6節、アウェーでの大分戦にも帯同し、出場こそなかったが、チームメイトとともに新幹線、貸し切りバスで移動。24日の朝に発熱(38.0℃)および頭痛の症状が出て、PCR検査を実施し、陽性判定を受けたという。

 なお現在、宮原は平熱(36.8℃)に戻っており、自宅で静養。直近2週間の行動履歴を確認しても、練習参加以外は基本的に自宅で生活し、必要な買い物など外出は最低限にとどめていたとのこと。

 清水専務取締役も「行動履歴に関しては過去2週間を(保健所に)提出し、日常生活、トレーニング、今回は遠征の移動、試合会場の動きもすべて報告させていただいています。クラブ、本人が記憶している誰と会話をしたかなどつぶさに確認をし、(保健所から)濃厚接触にあたる人はいないと判定をいただいています」と説明。

「該当者が居住している地域の保健所になるとの認識ですので、宮原選手に関しては名古屋市の保健所のご指導を受けたという形」とのことで、濃厚接触者なしとの判定は「保健所によってご判断が全国統一ではないと認識をしております。接触の状況を個別に説明していますが、今回は該当しないと判定をいただいております。医学的なと申しますか、どのような理由か、ご教授いただけない部分もございますが、最終的には保健所の方のご判断になります」と続けた。

 また対戦相手の大分側にも「濃厚接触者はいないとご判断をいただいております」という。
 クラブはこの日25日、宮原が使用した場所の消毒作業を行なったうえで広島戦に向けたトレーニングを実施。さらに選手、スタッフら約60人に対しPCR検査を行ない、結果は25日中に出る予定だという。

 今後、広島戦に向けては「グランパスとしましてPCR検査の結果を受けまして、陰性が確定をした時点から移動を開始します。そしてJリーグのプロトコルに従って出場が可能なメンバーで準備をします」とし、「まずはトップチームで臨むことがベースになってきます」と話した。

 ただ「多く出ることは望んでおりませんが、Jリーグのプロトコル上、どうしても人数が足りない場合は想定をされていますので、万が一そうした状況になった場合は、トップチームに限らずという検討(ユース選手の登用など)をしていく必要があるかなと考えております」と状況を説明した。

 すべてはPCR検査の結果次第ではあるが、ここまで無敗と好調の名古屋としては、広島戦は非常に難しいゲームになりそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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