「恥ずかしがり屋を見逃さなかった」南野拓実を“救った”主将ヘンダーソンの行動が現地メディアでも脚光!

2020年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンも「偉大なキャプテン」と賛辞

プレミアリーグのトロフィーを遠巻きに眺めていた南野に手を差し伸べたのは、キャプテンだった。 (C) Getty Images

 レッズのキャプテンが見せた"気遣い"が地元メディアでも脚光を浴びている。

 現地時間7月22日に行なわれたチェルシー戦の後、リバプールは本拠地アンフィールドで、トップリーグでは30年ぶり、プレミアリーグ移行後は初となるリーグ優勝を祝うセレモニーを開催した。

 ユルゲン・クロップ体制となってから足掛け5年でようやく掴んだ栄光の瞬間に多くの選手たちが酔いしれるなか、表彰台でやや恐縮気味だったのが、日本代表FWの南野拓実だ。

 今年1月にレッドブル・ザルツブルクから途中加入した南野。だが、プレミアリーグでは9試合に出場してノーゴールと目に見える結果を残せておらず、他の選手たちに遠慮していたのかもしれない。ゴール裏のスタンドに特設された表彰台で、チームメイトたちが代わる代わるトロフィーを掲げる姿を、遠巻きに眺めていた。

 その南野に気づいたのが、チームキャプテンのジョーダン・ヘンダーソンだった。遠慮気味な日本代表FWを見つけたイングランド代表MFは、背中を押してトロフィーを手にするよう促したのだ。

 在籍歴が浅い南野をチームの輪の中に引き入れたヘンダーソンの振る舞いは、現地メディアでも大きな反響を呼んでいる。話題のシーンを切り取った英紙『The Sun』は、「ヘンダーソンは恥ずかしがり屋のミナミノを見逃さなかった」と絶賛した。

「ジョーダン・ヘンダーソンはリバプールのキャプテンとしての格を示した。今年1月にザルツブルクからやってきたミナミノが、思い思いに喜ぶチームメイトから少し離れたところに立っているところを見つけたキャプテンは、25歳の日本人を前へと押し出して、プレミアリーグのトロフィーを掲げさせた。これぞリーダーの資質を持つ男の振る舞いだ」

 当然、一連の行動は、ファンの間でも話題となっている。ツイッターでは、拡散された動画を確認したファンから次のようなコメントが相次いだ。

「なんてこったい」
「ヘンダーソンがここまで大きな男になるなんて」
「ヘンダーソンを愛している」
「ミナミノは救われたね(笑)」
「なんて素敵な行動だろう」
「もはや彼はレジェンドであり、クラブ史に残る偉大なキャプテンだ」
「神経質になっていたミナミノを救ったのはキャプテンだ」

 南野は結果を残せずにややナーバスになっていたかもしれない。だが、そんなチームメイトを見逃さずに、歓喜の瞬間を共有させたキャプテンの行動は流石だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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