セリエA50得点のC・ロナウドが成し遂げた、史上初の快挙とは? 61試合目での達成は“元祖”やシェフチェンコを凌駕

2020年07月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2位インテルとの差は残り4試合で8ポイントに

セリエA通算50ゴールを決めたC・ロナウド。(C) Getty Images

 チームは優勝に近づき、自らは個人タイトル争いでトップに立った。ユベントスとクリスチアーノ・ロナウドにとって、完璧な結果とも言えるだろう。

 7月20日のセリエA第34節で、ユベントスはホームでラツィオに2-1と勝利した。C・ロナウドのPKを含むドッピエッタで2点を先行すると、ラツィオの反撃をチーロ・インモービレのPKのみに抑えて逃げ切り。2位インテルとの勝点差は、残り4試合で8ポイントに開いた。

 ユーベが前人未到の9連覇という偉業に迫った試合で、ポルトガル代表の大エースは、今季のリーグ戦での得点を30ゴールの大台に乗せた。インモービレと並ぶ得点王争いのトップタイだ。

 データサイト『Opta』によると、C・ロナウドはプレミアリーグ、ラ・リーガ、そしてセリエAの3つのリーグすべてで50得点以上をマークした史上初の選手となった。

 また、セリエA通算61試合目での50得点達成は、勝利が勝点3となった1994-95シーズン以降にデビューした選手の中で最速とのこと。"元祖"ロナウド(70試合)やアンドリー・シェフチェンコ(68試合)といったレジェンドたちを上回る速さでの達成だ。

 シーズン30得点の大台を突破したのは、ユベントスの選手としては1933-34シーズンのフェリス・ボレル(31得点)、1951-52シーズンのジョン・ハンセン(30得点)以来、68年ぶりの快挙となる。
 
 次々に新たな記録を打ち立て、さらなる更新も期待されるCR7。だが、本人がもっとも望んでいるのは、チームのタイトルだ。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、C・ロナウドは試合後に「記録はいつだって重要なものだ。でも、大事なのは勝利だよ。個人記録じゃない」と話した。

「その背後には大きな仕事があるんだ。きょうはとても難しい試合だった。大きなチャンスがあると分かっていて、勝つことが大事だった。もっと得点できたはずだけどね」

 その貪欲さがあれば、現在はチームメートのゴンサロ・イグアインが持つ36得点のセリエA記録も更新できるかもしれない。「そうなったら素晴らしいね」としたうえで、稀代のクラッキは「だけどそのことは考えていない」と述べた。

「僕にとって大切なのは、チームの勝利を助けることだけだ。チャンピオンズ・リーグに向けて準備? 僕たちはつねに向上しなければいけない。でも、今はリーグ戦のことを考えている。あと4試合。2試合勝てば、優勝だ」

 早ければ23日の次節でタイトルが決まるユベントス。8月に欧州最高峰の舞台が待つなかで、C・ロナウドは個人タイトルと記録の更新を目指すのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】C・ロナウドのセリエA50ゴール目はこちら!
 

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