「僕らは弱い…」メッシ、国内無冠に終わったシーズンへの心情を吐露。「もう話すことはない」

2020年07月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「変わることが出来ると示さなければ」

ラ・リーガ最終節でもゴールを決めたメッシはタイトルを逃したシーズンへの想いを吐露した。 (C)Getty Images

 バルセロナは7月19日、ラ・リーガ最終節でアラベスと対戦し、敵地で5-0と大勝した。エースのリオネル・メッシの2得点を含む大量ゴールで、2019-20シーズンのリーグ戦を締めくくったかたちだ。

 3日前、バルサはオサスナに敗れ、宿敵レアル・マドリーに王座を奪われた。試合後、メッシが自分たちを「不安定で弱い」と評したことは、世界中で大きく取り上げられた。

 ジュゼッペ・マリア・バルトメウ会長を筆頭とする首脳陣の責任、キケ・セティエン監督らテクニカルスタッフの進退、そしてメッシらチームへの批判と、バルセロナを取り巻く雰囲気は重い。

 それでも、「このままではチャンピオンズ・リーグ(CL)でも負ける」というメッシの喝が効いたのか、バルサはリーグ戦の最後に快勝した。米スポーツチャンネル『ESPN』によるとアルゼンチン代表FWは『Movistar』で「僕たちは自己批判し、自分たちのことをしっかり見てきた。必要なことだった」と話している。

「僕らはたくさんのことに気づいた。何より、見てのとおり、パフォーマンスや結果の点で良いシーズンでなかったということだ。今日は姿勢や責任という点で一歩前進できたと思う。つねにそれが必要だ。僕たちは意欲の点で劣ってはいけない。常に相手と同じかそれ以上の意欲でなければ。良いパフォーマンスはそこから生まれるんだ」

 さらにメッシは、「もっと安定しなければいけないことは、僕ら全員が分かっている。監督も先日言ったように、部分的に非常に良かったという試合もあった。でも、90分を通じて保たなければいけない」と続けている。

「今の僕らは少し冷静さが必要だと思う。休んで頭をすっきりさせ、今まで以上の意欲で戻ってこなければいけない。僕たちは、言う必要があったことをすべて言った。自己批判した。次はハードワークして全力を尽くすときだ。もう話すことはない。変えることができると示さなければいけないだけだ。今日はその点で重要な前進だった」

 自身は25ゴールをマークして、リーガ新記録となる通算7度目の得点王となった。だが、メッシは「個人賞は二の次だといつも言ってきた。7度目の得点王は大きなことだけど、リーグタイトルと一緒に獲得したかった」と悔しさを強調した。

 その悔しさと不穏な空気を払しょくするには、欧州の舞台でトロフィーを掲げるしかない。敵地での第1レグで1-1と引き分けたナポリと対戦するチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ・16第2レグは、8月8日に行なわれる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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