【神戸】ネルシーニョ監督を直撃!!「勝つために柔軟に戦えるチームに」

2015年02月19日 サッカーダイジェスト編集部

クラブ初タイトルへ「ヴィッセルはそろそろ責任を果たして良い年」

初戦は古巣・柏との対戦になるが、ネルシーニョ監督は「相手よりは初戦の重みを感じることが大切」と強調する。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 2月19日、都内で「2015Jリーグプレスカンファレンス」が開催され、J1・J2・J3クラブの監督と選手代表が集い、新シーズン開幕に向けて抱負を語った。
 
 そのなかで本誌は、今季神戸の指揮官に就任したネルシーニョ監督を直撃。クラブとしての初タイトルを狙う名将のショートインタビューをお届けしよう。
 
――◆――◆――
 
――開幕戦の対戦相手は古巣の柏ですが、印象は?
 
「ここで相手チームについてコメントは必要はないと思います。初戦の相手ですから、当然試合を見て分析はしておりますが、この時期はチーム内で練りながらやりたいので、アウトプットすることはちょっと避けます」
 
――今季から2ステージ制になりますが。
 
「2ステージ制になり、各クラブがチャンピオンシップに勝ち残る可能性は大きく広がったと思います。単純に言えば、ファーストとセカンド、2回チャンスが訪れます。ただ当然自分たちの努力があっての話ですから、大きく広がったチャンスをものにできるように、しっかりと選手たちと準備をして、ヴィッセルがタイトルを獲れるようにやっていきたいです」
 
――2ステージ制に変わることによって、戦い方に変化はありますか?
 
「どういう形式でも目標は勝利ですから、自分たちのやり方とフィロソフィーを変えるよりも徹底してやっていきたいです。自分たちを信じることが大切です」
 
――自分たちのフィロソフィーとは具体的には?
 
「常に攻撃的に、同時に守備的にもやれるように準備していますので、選手たちは試合に応じて、柔軟に変えながら、個々のクリエイティビティ、自信を持った大胆なプレーを出して欲しいです。どういう試合であれ、どういう状況であれ、勝つために柔軟に対応して戦えるチームを作りたいです」
 
――以前、基本システム以外にもうひとつ使えるシステムを準備したいと話されていましたが、開幕前に準備はできていますか?
 
「今まで率いてきたチームでも、怪我人が出てしまった際や、出場停止者がいる時、また試合の相手に応じて、さまざまなシステムを準備してきましたので、それはヴィッセルでも変わらず考えています。ですので、必要に応じて違うシステムで臨むというシーンはあります」
 
――神戸というチームは実際に指揮をしてみて、なにか印象は変わりましたか?
 
「高い技術を持つ、ポテンシャルのある選手がいるチームだと思っていましたので、自分がヴィッセルに来て何日か彼らと仕事をして、当時の印象どおりのチームだなと感じています。私に求められるのは選手たちに、自分たちのやるべきことを伝えて、組織として力を発揮できるチームにすることです」
 
――神戸は初タイトル獲得を目標に掲げていますが、タイトルを獲得するために一番必要なことは?
 
「現場とフロントを含めての組織力です。あとは選手たちが常に目標を捉えている状態を保つこと。そのためには自分たちを研ぎ澄まし、すべきことをやり続けられる状況を保つことが大事です」
 
――今年はクラブ創立20周年という節目の年になります。
 
「私の考えではヴィッセルはもう大人ですよ。そろそろ責任を果たしてやっていかないといけない年です」
 
――改めて、古巣の柏と開幕を戦うことで、感傷的になることは?
 
「まず、新しいチームでスタートする、そのための初戦であって、初戦の大事さは当然感じて準備をしています。1試合目の相手が、柏であれ、横浜であれ、どのチームでも意識すべきは初戦の重みです。それが最も大事だと思います」
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