【横浜FC】川崎攻略のポイントはアンカーの両脇? 下平監督が描くイメージは?

2020年07月17日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「一瞬、スペースがありますけど…」

新機軸3-5-2の機能性もまずまず。確かな手腕を発揮する下平監督は、川崎戦でどんな采配を見せるか楽しみだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 横浜FCは次節、ホームで川崎戦を迎える。4節を終えて首位を走るチームを相手に、どこまで戦えるか。ポゼッションをベースとするスタイルは一緒だが、「今一番強いんじゃないかなと思えるぐらい、良いチーム」と下平隆宏監督は敬意を表す。ただ、「そこに対して、自分たちがどれぐらいやれるのか楽しみ。受け身にならず、アグレッシブに挑戦したい」と気合いを入れる。

 今季の川崎は、中盤は逆三角形の4-3-3システムを採用。現時点でリーグトップの9得点、最少タイの2失点と攻守に充実した戦いを見せるチームをいかに攻略するか。

 狙い目のひとつは、スペースを見出しやすいアンカーの両脇だろうか。下平監督の考えはこうだ。

「ブロックを作った時は、意外とアンカー脇を中盤のふたりが早く埋める。一瞬、スペースがありますけど、早く埋められる。そこだけをついていくのは、なかなか難しいかなと思います。逆に言えば、"4-3"のブロックになっている時間帯のほうが長いので、3の脇のほうがスペースがあるかもしれない」

 注力するビルドアップで相手のプレスを剥がし、ミドルゾーンの攻防でいかに先手を取って、相手を押し込めるか。下平監督は「大きな弱点が見えづらいチーム」と見解を示すが、「攻撃力がある分、守備のところは少し隙があるかな」とイメージする。

 横浜FCは4試合を終え、1勝2分1敗の勝点5で10位。ここまでJ1でも十分に通用する戦いぶりを見せている。戦略家として定評のある指揮官は、どんな策を練って強敵に挑むのか楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【J1第4節PHOTO】横浜FC1-1仙台|一美が今季2得点目にA・ゲデスがJ初ゴールも互いに次の得点が奪えずドロー決着
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事