今季4度目の6ゴールのアタランタ、33節で93得点は史上4チーム目の快挙!指揮官は「相手を辱めているわけじゃ…」

2020年07月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブレコードの21勝に並ぶ

ブレッシャ戦で今シーズン4度目の6ゴールを挙げたアラタンタ。その攻撃力は凄まじい。(C) Getty Images

 7月14日のセリエA第33節、アタランタはホームでブレッシャに6-2と大勝した。

 前半だけで4ゴールを挙げたアタランタは、後半にマリオ・パシャリッチが2得点を加えてハットトリックを達成。降格が有力視される隣町のライバルを圧倒した。

 今季21勝目のアタランタは、勝点を70ポイントとして暫定2位に浮上。データサイト『Opta』によると、21勝は2016-17シーズンに並ぶクラブレコードだ。残り5試合で更新する可能性は大きい。

 アタランタがセリエA屈指の攻撃力を見せてきたのは周知のとおりだ。Optaによれば、1試合6得点以上は今季4回目で、これは5大リーグ最多の数字という。ウディネーゼ、トリノ、レッチェを相手に7得点を記録してきた。さらに、ミラン戦やパルマ戦で5ゴールを挙げている。

 また、33節消化で93得点は、セリエAで歴代4チーム目。1947-48シーズンのトリノ(105得点)、1949-50シーズン(103得点)と50-51シーズン(101得点)のミランに続く偉業だ。
 
 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は試合後に「93ゴールは本当にすごいね。昨年もリーグ最多得点だったが、今季はそれを上回った。異なる多くの選手たちが量産してくれたよ」と喜んだ。

「われわれは、相手を辱めるために大量得点をしているのではない。自分たちのプレーをしようとしているんだ。われわれは4年連続で非常に高いところにある。今季はさらに成長できた」

 首位ユベントスが15日のサッスオーロ戦に勝てば、アタランタとは残り5試合で9ポイント差。逆転優勝は難しいとの見方が大半だ。ただ、ガスペリーニは最後まで全力で戦う姿勢を見せている。それがチャンピオンズ・リーグ(CL)へとつながるからだ。

 準々決勝でパリ・サンジェルマンと対戦するガスペリーニは、「残りの5試合でベストの戦いをすることが、パリSGとの8月12日の試合に臨む最高のやり方だ」と続けた。

「キリアン・エムバペとネイマールは世界最高級だ。われわれは彼らのことを研究していくよ。この上なく偉大なチームだ。われわれはあまり自分たちを変えようとしてはいけない。ただ、彼らの研究はする。相手の前線は非常に質が高いから、われわれも得点しなければいけないだろう」

 イタリアで圧倒的な得点力を誇る小さな街ベルガモの雄が、花の都を本拠とするスター軍団にどう挑むのか。セリエA終盤戦の戦いぶり、そしてCLでのアタランタに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

次ページ【動画】アタランタがブレッシャ戦で奪った怒涛の6ゴール

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事