FC東京が昨季王者・横浜を相手に華麗な逆転劇。美技を連発したのは…

2020年07月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

FC東京は敵地でリベンジを果たす形に

前半終了間際にFKを直接蹴り込むなどレアンドロは2ゴールの活躍を見せた。写真:サッカーダイジェスト

 [J1リーグ4節]横浜1-3FC東京/7月12日/日産スタジアム

 今季のJ1リーグで再開後初めてファン・サポーターの入場解禁となった4節、横浜とFC東京が激突。昨季最終節で優勝決定戦をした両チームが、再び日産スタジアムで顔を合わせた。

 いきなり先手を取ったのは、ホームの横浜。開始直後から勢いよく敵陣に攻め込むと、4分、右サイドの水沼のクロスに反応したオナイウがスルーし、そのまま流れたボールを遠藤が豪快に蹴り込んでリードを奪ったのだ。

 これで目が覚めたのか、FC東京が反撃。12分にアルトゥール・シルバのスルーパスから永井がチャンスを掴みかけると、14分には田川がエリア内で相手のファウルを誘ってPKを獲得。これをディエゴ・オリヴェイラが冷静に決めて1-1に追いついた。

 その後は横浜が押し気味に試合を進めるが、FC東京もカウンターで相手ゴールを脅かす。FC東京にとって、大きなハイライトは29分。負傷交代した田川に代わってピッチに送り込まれたレアンドロのスルーパスを、D・オリヴェイラがゴール前に持ち込む。このブラジル人FWが左足で放ったシュートはGK梶川に阻まれたが、続く42分にFC東京は絶好機を迎えた。

 抜群のカウンターから抜け出したD・オリヴェイラがエリア手前でGKの梶川に倒されてFKを得る。これをレアンドロが右隅に沈めて逆転に成功したのだ。このまま前半は終了。少ないチャンスをモノにしたアウェーチームが1点リードで試合を折り返した。
 
 後半に入ると、FC東京が強襲。46分、右サイドを駆け抜けた永井のクロスにレアンドロがダイレクトで合わせて3-1とリードを広げた。美技を連発したレアンドロはこの日2ゴールと好調をアピールした。

 どうにか巻き返したい横浜はここからボールこそ支配するが、ゴールが遠い。52分の遠藤の決定機逸が響くなか、63分には遠藤、マルコス・ジュニオール、水沼に代えて、エジカル・ジュニオ、仲川、エリキを投入。3枚代えで勝負に出た。

 しかし、FC東京の守備は堅く、79分のビッグチャンスも仲川がモノにできない。その後も横浜はボールをキープしながら攻め込むも肝心のゴールが奪えず、結局1-3で敗戦。エリア付近からの崩しに課題を残す一戦となった。

 一方で、FC東京は昨季横浜の優勝を見届けたスタジアムでリベンジを果たす格好となった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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