「メンバーに入ることが簡単じゃない」優勝決定後の出場時間は8分…。苦戦する南野拓実にクロップの胸中は?

2020年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまだゴールなしの現状

満足のいく結果を残せていないが、南野はクロップ監督からの期待を受け続けている。 (C) Getty Images

 南野拓実は、待望の一撃を期待され続けている。

 今年1月にレッドブル・ザルツブルクからリバプールへ鳴り物入りで加わった南野。だが、新型コロナウイルスの影響による中断もあり、公式戦の出場11試合で0ゴール・0アシストと、目に見える結果を残せていない。

 第31節の終了後にチームの悲願だったトップリーグ制覇を成し遂げ、控えに甘んじていた日本代表FWに出場機会の増加も期待されたが、プレー時間は8分だけと厳しい状況が続いている。プレミアリーグでも屈指の競争力を誇る前線に身を置いているだけに、当然とも言えるが、アピール不足は否めない。
 
 新天地で燻っている南野を指揮官はどう見ているのか。現地時間7月10日に開かれたビデオ記者会見で、ユルゲン・クロップ監督は、「ゴールに関して言えば、彼はアンラッキーだ」と分析した。

「2、3回は点を取っている可能性があった。今のところ何も問題はないよ。物事には時間が必要だし、我々は本当に強いフットボールチームで、メンバーに入ってくること自体が簡単ではない」

 苦戦を強いられている25歳のサムライ戦士を擁護したドイツ人指揮官は、今後の成長への期待を込めて、こうも続けている。

「今、彼にできることは、ハイレベルな中でしっかりとトレーニングを積むことで、タキは実際によくやっている。そのことに我々は本当に満足していて、すべてがグッドだ! 今はただ、継続することが必要で、彼はそうやり続けるだろう。何も問題はない」

 一部の英国メディアでは、南野の実力不足を指摘する声も上がっているが、熱き指揮官からの信頼は揺らいでいない。現地時間7月11日のバーンリー戦では、その期待に応えることができるかに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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