【川崎】華麗な落としから豪快ミドル――。多摩川クラシコで先制点演出のレアンドロ・ダミアンは大島僚太のプレーを称賛

2020年07月09日 本田健介(サッカーダイジェスト)

FC東京戦は全ゴールに絡む

FC東京戦から一夜明け、練習で笑顔を見せたL・ダミアン。調子の良さを窺わせる。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ3節]FC東京0-4川崎/7月8日/味の素スタジアム

 川崎にとっては会心の勝利だった。7月8日にJ1の3節として行なわれたFC東京との"多摩川クラシコ"は、4-0の快勝。試合の流れに大きな影響を与えたのは17分の先制点だった。

 左サイドからのスローインをエリア内で受けたレアンドロ・ダミアンは、右足でワンタッチで後方の大島僚太へ。そのパスに反応した大島は右足を一閃。豪快なミドルは左のポストを叩いてゴールに吸い込まれた。

 このゴールで勢いに乗った川崎は、23分に右サイドを突破した山根視来のクロスをL・ダミアンがヒールで合わせて追加点。28分には右からのクロスをL・ダミアンが落として長谷川が決め、45分にはL・ダミアンのシュートのこぼれ球を長谷川がプッシュして前半だけで4点を奪った。

 全ゴールに絡み、勝利の立役者となった元ブラジル代表FWに、一夜明け、FC東京戦の手応えを訊くと、笑顔で振り返ってくれた。

「チーム全員で良いゲームをできたと思っています。開始早々にゴールを奪えましたし、あのゴールがあったからこそ、落ち着いて試合を展開できました。次のゲームまで時間はないので、疲労を抜きながら良い準備をしたいですね」

 そして先制点の場面に話を移すと、自身のタッチの柔らかいパスよりも大島のシュートを称賛する。

「自分のパスはシンプルに送っただけ。より難しかったのはシュートです。彼は素晴らしいポテンシャルを活かして、素晴らしいゴールを決めてくれました」

 そして経験豊富なストライカーは、チームメイトへの信頼を改めて明かしてくれた。

「この日本で多くの選手を見てきましたが、彼(大島)はそのなかでも、違いを見せられる選手です。日本代表でスタメンで活躍できる能力を持っています。ただうちのチームは彼だけでなく、誰もが素晴らしい能力を有しています。昨日も途中から入った選手がしっかりゲームをコントロールして、素晴らしいゲームの終わらせ方をしてくれました」
 そして自身の得点場面でも「ミキ(山根視来)が素晴らしいボールをくれた」と、仲間の功績を強調する。

 次は中2日で迎えるホームの柏戦。これまでの無観客試合から、数を制限したなかでサポーターを入れてのゲームになるが、ゴールを決めて「皆さんと一緒に喜びを分かちあいたい」と意気込む。

 今季から導入した4-3-3システムと相性の良いストライカーは、さらに調子を上げそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【J1第3節PHOTO】FC東京0-4川崎|敵地に乗り込んだ川崎が4発圧勝で"多摩川クラシコ"を制する!
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