J リーグとの違い、印象的だった選⼿――⽇本代表 GK シュミット・ダニエルが“ベルギー 1年⽬”を語る!【インタビュー/後編】

2020年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ほかのチームの日本人選手との交流は?

ベルギーでの1年について語ってくれたシュミット。(C)STVV

 サッカーダイジェストWebは、昨夏に仙台からベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)へ移籍した日本代表の守護神シュミット・ダニエルに独占インタビューを実施した。

 その後編では、ベルギーでプレーする他の日本人選手や今後のプラン、GKというポジションへの想いなどについて話を訊いた。

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――昨季のSTVVにはシュミット選手のほか、日本人選手が3人(鈴木優磨、伊藤達哉、松原后)いました。

 みんな自我が強い(笑)。でも海外では、それくらいでちょうどいいんだと思います。頼もしいですよ。僕は家族が来たので彼らと一緒に行動することは少なかったんですけど、個性が強いキャラで、こっちでも負けていない。

――ほかのチームの日本人選手との交流は?

 ベルギーの日本人会があって、それに家族ぐるみで参加したときに、森岡亮太(シャルルロワ)に会いました。ベルギーに来たばかりの頃は、家族もいなかったので、(伊東)純也(ヘンク)ともよく一緒にご飯を食べに行きましたね。

――対峙して印象的だった日本人選手は?

 亮太ですね。僕のプロデビュー戦がナビスコカップ(現ルヴァンカップ)の神戸戦だったんですけど、その時にも亮太がいて、同い年ということもあって、すごく印象的だった。今はもっとすごくなっている。緩急を付けてチームを操っているというか、常に相手の隙を狙ってるんですよ。(対戦時は3失点で負けて)やられたなあと。こっちにきてから、よく話すようになりました。

 純也も怖かったです。ヘンクで欠かせない一員になっているんだという印象があります。切り込んできてクロスを上げてシュートもできて、相手に危険を感じさせるプレーヤーだと思います。

――来シーズンについて伺います。1月から指揮を執ったミロス・コスティッチ監督に代わり、ケビン・マスカット監督の就任が発表されましたね。

 コスティッチ監督に代わってから、練習も2時間から1時間に短くなったり、練習の取り組み方も変わったりして、少しずつチームの雰囲気も良くなっているのは感じていました。戦術もガラリと変わって、新システムに慣れるのに最初は大変そうだったけど、傍から見ても終盤はすごく良くなっていた。そこに自分がいないのは、単純に悔しかったです。

――マスカット監督は、アドバイザーとしてシーズンの途中からスタッフ入りしました。どんな印象ですか?

 練習中もずっと立ち合っていて、ディフェンスラインの裏をカバーすることについてはアドバイスをもらいました。それと、喋りが上手で、引き込まれる感じがあります。

――オーストラリアのメルボルン・ヴィクトリーの監督時代は、本田圭佑選手も指導していました。

 本田選手の話は何回か聞きました。これは本人ではなくて、アシスタントの方に聞いたんですが、日本人に対して良いイメージを持っているらしいので、僕らにとってはメリットも大きいと思います。新体制でレギュラーを取って、来シーズンこそはプレーオフ1(シーズン後にリーグ上位6チームで争われる)に行きたいですね。

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