「身を引く用意は…」ブッフォン、“偉人”マルディーニ超えのセリエA記録更新! 気になる現役引退の可能性は?

2020年07月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「今はすごく幸せだ…」

セリエA記録を塗り替えたブッフォンは、名実ともにレジェンドの仲間入りを果たした。 (C) Getty Images

 7月4日のセリエA第30節で、ユベントスはトリノとのダービーマッチを4-1と制した。2位ラツィオが同日の試合で敗れたため、首位ユーベは勝点差を7ポイントに広げている。

 パウロ・ディバラが5試合連続でネットを揺らし、クリスチアーノ・ロナウドが43本目にして初めてユベントスで直接FKを決めた一戦で、守護神のジャンルイジ・ブッフォンは偉大な記録を樹立した。セリエA出場648試合というミランのレジェンド、パオロ・マルディーニが持つ記録を塗り替えたのだ。

 パルマ時代の1995年11月19日、弱冠17歳ながらミランとのビッグマッチでデビューを飾って以降、ブッフォンはイタリア、そして世界のサッカー界を代表するスターとなった。

 昨シーズンはパリ・サンジェルマンで1年を過ごしたが、今シーズンからユーベに復帰。以前と違い、主将でも正守護神でもなくなったが、その偉大さに変わりはない。

 試合後、ブッフォンはイタリア衛星放送『Sky Sport』で、「この記録更新までかなり待たなければいけなかった。でも、それは問題なかったよ。今はすごく幸せだ。でも、試合の前は記録のことをまったく考えなかった」と話している。
 
「(アレッサンドロ・)デル・ピエロのユーベ通算出場記録の更新は、目標のひとつではない。今の自分はそういうことのためにプレーしているわけじゃないんだ。2年前に実質的にやめていたのだからね。それからパリ・サンジェルマン(からのオファー)が届き、ここに戻ってきて、元気にやれている。正しいモチベーションがあれば、問題なく最高の答えを出せると分かっているんだ」

 先日、2021年までの契約延長が正式に発表されたブッフォンは「少なくとも43歳までは続けるわけだが、40歳になってからは月ごとに考えているんだ」と述べた。

「状況を見て、原則的要素、つまりトップレベルでプレーする力がなければ身を引く用意をしておかなければいけない。そうなったのだと自覚したら、自分で脇にどくと決める。モチベーションがあり、調子が良い限りは、続けるのが正しい。ある種の試合に出るほど幸せになれることはないからね」

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は、情報サイト『Transfermarkt』のデータを基に、2000年以降のクリーンシート回数で、ブッフォンが420試合の2位と伝えている。本人は記録にあまり関心がない様子だが、1位のイケル・カシージャス(439試合)をとらえられるか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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