日本代表がセリエAで激突! 吉田麻也と冨安健洋の対戦を、現地紙はどう評価した?「最悪のタイミングで…」

2020年06月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

冨安は先発、吉田は途中出場

ともに日本代表DFがセリエAの舞台で対決した。吉田(左)と冨安(右)。 (C)Getty Images

 スタメン同士ではなかったが、久しぶりにセリエAで日本人対決が実現した。

 現地時間6月28日の第28節、吉田麻也が所属するサンプドリアと冨安健洋を擁するボローニャの一戦は、2-1でアウェーのボローニャが勝利した。冨安は右SBでフル出場。吉田は、74分にロレンツォ・トネッリとの交代で途中出場した。

 試合開始から右サイドを積極的に攻め上がった冨安は、クリーンシートこそならなかったものの、チームの5試合ぶりの白星に貢献。イタリア・メディアは、及第点の出来と評価している。

 衛星放送『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙、『Corriere dello Sport』紙、『Calciomercato.com』や『Tuttomercatoweb』は、いずれも10点満点中6点という採点だった。特別に目を引く活躍はなかったが、やるべき仕事をこなしたと評価されているようだ。

「うまくポジションを保ち、才能を発揮することはなかったが、注意深く、良いパーソナリティーで任務をこなした。それは、信頼できるSBに必要なクオリティーだ」(『Calciomercato.com』)

「彼のサイドが(カロル・)リネティに攻められることはほとんどなかったが、中盤より先にプッシュすることもなかった。動きに寄り添ったが、それを前に進めることはなかった。とにかく、求められた任務はこなした。特に守備では注意深かった」(『Tuttomercatoweb』)

「サンプは彼のサイドを崩そうとしたが阻んだ」(『Gazzetta dello Sport』紙)

「いこうとしたが、できなかった。両足がまだ長い中断期間の前のように動いていない」(『Corriere dello Sport』紙)

 一方、チームが先制点を献上してから出場し、その直後に追加点に絡んだかたちとなった吉田は、及第点ないしそれをわずかに下回る採点となっている。

 採点5.5だったネットメディアのふたつは、下記のように評した。

「最悪のタイミングで出場した。サンプがすぐに2点目を奪われたからだ。だが、(リッカルド・)オルソリーニを(オマール・)コリーに任せて(ムサ・)バロウの3人目のチェックに行ったのは彼だ。イエローカードももらっている」(『Calciomercato.com』)

「フィジカルの問題で外れたトネッリと交代。出場してすぐにバロウが仲間2人を抜いて迫ってきて、オルソリーニに2点目をアシストした」(『Tuttomercatoweb』)

 『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙は及第点となる6点と評価。後者は「もっとも難しい時間に耐えた」と伝えている。

 そのほか、『Corriere dello Sport』紙(「すでに勝負が決まってからの出場」)と専門サイト『Samp News 24』(「試合がもう難しくなってから出場」)は、それぞれ採点なしだった。

 次節は7月1日に行なわれ、11位ボローニャはホームでカリアリと対戦。17位サンプドリアは、勝点1差で降格圏の18位につけるレッチェと敵地での直接対決を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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