【千葉】新井一耀が見据える“再開初戦”大宮戦の理想プラン「先手を取って、ブロックを作って…」

2020年06月25日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「練習の雰囲気はすごく良い」

守備の要として期待される新井。再開後のパフォーマンスには注目だ。(C)SOCCER DIGEST

 6月27日に、新型コロナウイルスの影響で中断していたJ2がJ1(J1は7月4日から再開)に先立って、いよいよ再開される。

 約4か月前のリーグ開幕戦で琉球を1-0で下していた千葉は、ホームで大宮と対戦する。待ちに待った一戦に向けて、オンラインで心境を語ってくれたのは、今季から副キャプテンを務める新井一耀だ。

「いろいろな状況はありますが、ジェフは開幕戦に勝って良い流れでいけると思っていたところで中断となって各々が悔しい想い、早く試合がしたいという気持ちはあったと思うんです。再開に向けて練習の雰囲気もすごく良いですし、最初の試合はすごく大事なので、良い準備ができていると感じます」

 新型コロナウイルスの影響で、一時、活動を休止していた千葉は5月30日から約1か月半ぶりにチーム練習を再開。今季、就任したユン・ジョンファン監督の下で攻守のレベルアップを図っている。

「守備面は、長い間、中断していたので、最初の時期はキャンプでやってきたことがなかなか出ないこともありましたが、そこでの反省を皆で共有して、どんどん良くなっていると思います。あとは試合で表現するだけかなと感じます。

 攻撃は中に強い選手がいるので、サイドからが基本だと感じますが、サイドに展開する間にしっかり相手を(中央に)寄せて、ボールを握りながら、崩せるようにしたい。あとはしっかり守備ラインを引いて速いカウンターで、ゴールを取れれば良いのかなと思います」
 ユン・ジョンファン監督が志向するのは、かつて鳥栖やC大阪で見せたような、堅守速攻をベースにしたシンプルなサッカーだ。

 新井の言葉を借りれば「粘り強く守備をして、セットプレーやカウンターで、チャンスはそこまで多くないかもしれないですが、しっかり仕留めて、1-0、2-0で勝つサッカーがベスト」となる。

 そのためには最終ラインを統率するCBとして「後ろがしっかり耐えなくてはいけないですし、チーム全体で守備をしないといけないサッカーなので、後ろからしっかりコーチングをして、全体を動かせるような役割を意識していきたいです」と力強く話す。

 試合開始早々に奪ったゴールを守り切った琉球戦では、ゲームの途中に最終ラインを4バックから5バックへ変化させる、ユン・ジョンファン監督が得意とする"逃げ切り策"も披露。そうした臨機応変な戦い方も中断期間で確認してきたという。

「勝っている時、負けている時を想定したゲームもやっていますし、細かいポジションニング、ポジションの変化なども話しています。ただそこは試合に入ってしっかりできるかだと思うので、意識してやっていきたいです」

【PHOTO】ジェフがトレーニング再開。初日の様子をお届け!

 

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