ナポリにおいて、ディエゴ・マラドーナの存在は絶対である。そんなレジェンドの記録を塗り替えた男に賛辞が相次いでいる。

　現地時間６月13日に行なわれたインテルとのコッパ・イタリア準決勝第２レグで、ナポリのベルギー代表FWドリース・メルテンスはチームを同点に導くゴールを決め、２試合合計2-1での決勝進出に貢献した。

　このメルテンスのゴラッソは、ナポリにとっても重要な一撃だった。通算のゴール数を「122」としてマレク・ハムシクを引き離し、クラブ史上最多得点記録を更新したのだ。

　後輩の活躍は、他ならぬナポリのレジェンド、マラドーナの耳にも届いた。そして、メルテンスの新記録達成を祝福した。

　元アルゼンチン代表FWは、自身のインスタグラムに動画を投稿し、「チャオ、ドリース。アミーゴ（友よ）」と賛辞を寄せている。
 

「私の記録を打ち破った君のことを誇りに思うよ。なぜなら、こうしてナポリは日々さらに強くなるからだ。それに、私（の時代）を超えるチームも欲しい。そうすれば、ナポリの人々のためにまたスクデットを勝ち取れるからだ」

　さらに、マラドーナは投稿に「数か月前にメルテンスは彼にとっての永遠のカンピオーネにユニホームをささげたいと言ってくれたんだ」と、しばらく前からメルテンスの記録更新を確信していたと明かした。

「それに感謝して、すぐにこのメッセージを録っておいたんだ。ハムシクも超えてナポリ歴代ベストスコアラーになると分かっていたからね」

　今シーズンが契約最終年とあり、一時は退団濃厚とも言われたメルテンスだが、クリスティアーノ・ジュントリSDは契約延長が時間の問題と明かしている。２年の契約延長が見込まれるメルテンスは、ナポリで記録をどこまで伸ばすのだろうか――。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部